

ドバイ: 10月15日から18日まで開催された世界最大のスタートアップイベントGITEX Expand North Star 2023に、日本貿易振興機構(ジェトロ)が主催する日本館が参加した。
「Jスタートアップ」と題された日本館には、AI、機械学習、教育、通信、ゲーム、仮想現実、Web 3などに特化した日本のハイテク企業計18社が出展した。
2016年からGITEXに参加している日本は今年で連続7回目の参加となり、中東市場に対する日本の関心の高さがうかがえる。
ジェトロ・ドバイの担当者は、ジェトロの参加について、「昨年と比較すると、Web3.0関連企業が初の出展を行いました。また、ジェトロとドバイ・ワールド・トレード・センター(DWTC)は東京で先行イベントを共催し、5月にはピッチイベントを開催しました。DWTCは優勝企業のGITEXへの参加旅費を負担しました」と語った。
彼は、「また、モビリティ関連の技術やサービスを有する企業には、GITEXの前にRTAとワークショップが催され、各企業がプレゼンテーションを行う機会が与えられました。難しかった点は、出展企業向けに事前に手配した事業のマッチングでした。いずれにせよ、こうした事前の取り組みが、GITEXで、効率良く効果的な成果を上げることができた成功の鍵となったと思います」と付言した。
同担当者は、来場者から好意的な感想を寄せられたと明かし、「具体的な商談につながったプロジェクトが複数あると聞いています」と語った。「Expand North Starへの出展は皆にとって初めてのことでしたが、スタートアップ企業が集まることで、スタートアップ業界の共通言語として、相互交流が促される機会を数多く提供できたようです」
ドバイ・デジタル・エコノミー商工会議所が主催するExpand North Star 2023では、世界100カ国から1800社以上のスタートアップが参加し、全世界の同業者との交流や資金調達、経験の共有を図った。
さらに、世界最大級にダイナミックかつ多様なこの事業拡張エコシステムでは、合計1兆ドル以上の資金を運用する1000人の投資家が参加し、スタートアップ投資の意欲を示している。
Expand North Star 2023では、急成長中のAI関連スタートアップを紹介するAI Monday、インド国外では過去最大規模となる、インドのスタートアップ200社以上が集結するIndia Central、さらに、アジアおよびアフリカから有力スタートアップ100社が集まって、会議、交流、ピッチ大会など約1週間のプログラムが行れた、本イベント最大の目玉であるAsia Fast 100とAfrica Fast 100が開催された。
次世代企業が集結する本イベントでは、3つの特定分野を対象とするサブイベント 、「フィンテック・サージ」、「フューチャー・ブロックチェーン・サミット」、「マーケティング・マニア」が開催された。