アラブニュース・ジャパン

ドバイ：日産の高級車部門である自動車ブランドインフィニティが、東京湾沿いで開催された技巧を凝らしたイベントで、同ブランド初の電気自動車（EV）を披露した。

「Vision Qe」と名付けられたこのコンセプトカーは、日本の3つの哲学にインスパイアされている。「Artistry in Motion」と銘打たれた同車のデザインは、「傾く」という言葉にインスパイアされた高級感と非凡さ、「翔」という言葉にインスパイアされたダイナミックなボディ、「粋」という言葉にインスパイアされた洗練を引き出す精緻なディテールへのこだわりを備えている。

洗練されたセダン型EVの同車は、電気モーターの巻き上げられたコイルにインスパイアされた大きな幾何学模様のホイールが特徴的だ。車のフロント部分は、細身のヘッドライトと3次元のブランドエンブレムが備わっている。

同車はディープブルーのコーティング仕上げがゴールドのハイライト部分を際立たせ、環境に応じて色の見え方が変化する。ブルーとゴールドの組み合わせは、インフィニティの豊かなビジュアルアイデンティティを反映したものとなっている。

「動く芸術というインスピレーションを追求し始めた私たちは、優雅に力強く空を舞うという意味の「翔」という日本語の表現を再発見しました。デザイナーたちが形を作り始めるなかで、それは私には飛ぶ鳥を抽象化したもののように見えました。力強く、ほとんど静止しているようでありながら、ものすごいスピードを生み出しているのです」グローバルデザイン部門のシニアバイスプレジデントを務めるアルフォンソ・アルバイサ氏はそう話す。「洗練された控えめなデザインと、先細ながらたくましさのあるリアフェンダーの組み合わせは、力みのない巧みな動きと、力強く目的に向かう決意を表現しています」

このコンセプトカーは、横浜のインフィニティ本社で展示されている。