
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は25日、9月にH2Aロケットで打ち上げた小型月面探査機「SLIM(スリム)」を、月周回軌道に投入することに成功したと発表した。来年1月20日の月面着陸を目指す。
JAXAによると、軌道投入のためのエンジン噴射は25日夕に行われ、高度600~4000キロの楕円(だえん)軌道に予定通り投入された。今後、軌道を修正し、来年1月20日午前0時ごろから、最終の垂直降下を開始。同0時20分ごろに着陸する。
SLIMは高さ約2.4メートル、重さ約200キロ(燃料を除く)の小型探査機。着陸に成功すれば日本初で、世界では旧ソ連、米国、中国と今年8月に成功したインドに続き5カ国目となる。