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イスラエルがレバノンと係争中のガス田との接続を準備

レバノンとの国境沿いのイスラエル北部で、レバノンのシーア派運動ヒズボラの旗のそばに立つイスラエル兵。2022年9月12日撮影。(資料写真/AFP)
レバノンとの国境沿いのイスラエル北部で、レバノンのシーア派運動ヒズボラの旗のそばに立つイスラエル兵。2022年9月12日撮影。(資料写真/AFP)
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16 Sep 2022 10:09:18 GMT9
16 Sep 2022 10:09:18 GMT9
  • イスラエルはカリシュガス田の全てが自国の排他的経済水域内にあるとしている
  • レバノンはガス田の一部が自国水域内にあると主張

エルサレム: イスラエルのエネルギー省が金曜、レバノンが一部の領有権を主張する海底ガス田をこのユダヤ国家のガス供給網に接続するのに先立ち、テストを実施する予定であると発表した。

同省は、「カリシュ貯留層をイスラエルのシステムに接続する準備をしている」と、声明で述べた。

このガス田は、ロンドンの上場企業であるエネルジェアン社にライセンス供与されている。

「このプロジェクトの次の段階の一部として、今後数日間、リグのテストと、リグから全国供給網への天然ガス輸送システムのテストが行われる予定である」と、声明は付け加えている。

関係者はAFPに対し、イスラエルからリグにガスを送ることでテストが実施されると話した。

同省の今回の発表は、エネルジェアン社が「数週間以内にカリシュ開発プロジェクトから最初のガスを供給する予定である」と発表してから10日も経たないうちに行われた。

イスラエルはカリッシュガス田の全てが自国の排他的経済水域内にあるとしているが、レバノンはガス田の一部が自国の水域内にあると主張している。

米国が調停を行っているこの紛争は、6月初旬にエネルジェアン社がガス田に生産船を持ち込んだことで激化した。

先週金曜、調停を行っている米国のアモス・ホッホシュタイン氏は、協議に「進展」があったことを指摘したが、「まだやらなければならない仕事がある」とも述べた。

レバノンとイスラエルは国交がなく、国連が国境をパトロールしている。

両国は2020年に海上国境交渉を再開したが、国連が交渉で使用した地図に修正が必要であるとレバノン政府が主張したことにより、行き詰まってしまった。

レバノンは当初、係争水域の860平方キロメートル(330平方マイル)を要求していたが、その後、追加でカリシュガス田の一部を含む1,430平方キロメートルを求めた。

イスラエルは、カリシュガス田は自国の水域にあり、現在交渉中の係争地域には含まれないと主張している。

レバノンの有力なシーア派運動ヒズボラは、7月にカリシュガス田に向けてドローンを発射し、イスラエルが係争地域でガス採掘を進めれば攻撃すると脅していた。

木曜、イスラエルの国家安全保障顧問であるエイエル・フラタ氏は、ヒズボラの脅迫に対し、エネルギーが不足している欧州にガスを輸出する合意が結ばれていることを指摘した。

「イスラエルはこれらの脅しに阻まれることなく、エネルギーにおける利益の実現と、カリシュの活性化、およびエジプトやEUなどとの間で締結した重要な契約の履行を続ける」と、フラタ氏はヘルツリーヤにあるイスラエルのライヒマン大学での会議で述べた。

AFP

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