
経済産業省は2日、国産の生成AI(人工知能)の実用化を支援するため、開発を行うスタートアップ(新興企業)や大学などを対象に、スーパーコンピューターを含むクラウドサービスの利用料を補助すると発表した。米グーグルがAI開発に使用しているスパコンなどを国が確保し、支援対象の企業が実質無料で利用できるようにする。補助額は総額84億円。
生成AI開発に不可欠なスパコンは、開発競争の激化で需給が逼迫(ひっぱく)し、利用料も高額となっている。経産省は次世代技術支援の「ポスト5G基金」を活用し、スタートアップなどの負担を軽減する。
今回の支援対象は、グーグル出身の研究者らが設立したAI開発企業のサカナAI(東京)や東京大学など計七つの企業や研究機関で、8月までに生成AIの基盤モデル開発を進める。今後、支援先の追加公募も検討する。
時事通信