
アブダビ:オンス・ジャバーと大坂なおみのペアは、アブダビスポーツ評議会が主催するムバダラ・アブダビ・オープンのダブルスに出場したが、マグダ・リネッテとベルナルダ・ペラのペアにストレートで敗れた。
初めてペアを組んだジャバーと大坂は、ザイド・スポーツシティの国際テニスセンターにあるスタジアムコートに詰めかけた多くの観客の声援を受け、急遽出場が決まったリネッテ・ペラ組と対戦した。当初対戦予定だった王欣瑜と鄭賽賽のペアは、鄭の手首の負傷により欠場した。
世界6位のジャバーとグランドスラム4勝の大坂は、しばらくは実力をいかんなく発揮したものの、試合全体としては相手ペアの息のあったプレーが光り、リネッテ・ペラ組が6-3、6-3のストレートでベスト16へ駒を進めた。
元世界1位の大坂は、シングルスでも米国のダニエル・コリンズにストレートで敗れ、悔いの残る1日となった。
コリンズは会心のパフォーマンスで、このWTA500トーナメントのベスト16へと勝ち上がった。ヘザー・ワトソン、クリスティーナ・ブクサ、マグダ・リネッテ、サラ・ソリベス・トルモもベスト16入りを果たしている。
2022年の全豪オープンで準優勝を果たしたコリンズと、全米・全豪を2度ずつ制した大坂は、スタジアムコートで激突した。両選手ともサービスゲームでほとんど得点を取りこぼさず、コリンズは3連続でサービスエースを決めた。
大坂のサービスゲームをブレークし、第1セットで競り勝ったのはコリンズだった。コリンズが第2セットでさらに力強いパフォーマンスを見せた一方、大坂はリズムを取り戻せなかった。
コリンズは第2セットを優位に進め、大坂のサービスを3度ブレークして、7-5、6-0の見事な試合運びでベスト16に進出し、世界5位のエレナ・リバキナとの対戦を控える。
このトーナメントで快進撃を見せるワトソンは、予選での2勝に続き、全仏オープンでベスト4の経験のあるクデルメトバを下して勝ち進んだ。
英国の31歳のワトソンは、先週末の予選で見せた安定したプレーを続け、好調を維持して第1セットを6-3で制した。
クデルメトバは第2セットで盛り返し、勝負を第3セットに持ち込むかに思われたが、2016年ウィンブルドンの混合ダブルスで優勝したワトソンが徐々に実力の差を見せつけ、最終的に6-3、7-5で勝利した。