
ガザ:7日、ガザ地区ラファでイスラエル軍による空爆があり、パレスチナ人ジャーナリストのザカリア・アブ・ガリ氏が母や妹とともに殺害された。
ガザ南部を担当するアラブニュースの記者によると、今回の空爆で標的となったのは、アブ・ガリ氏の自宅などがある、ラファの人口密集地域として知られるタル・アル・スルタン地区だという。
同氏は、アル・クッズ・トゥデイTVでジャーナリスト兼台本作家を務めていた。
国連の統計によると、10月にイスラエル軍の猛攻が始まって以来、ガザでは少なくとも122人のジャーナリストとメディア関係者が死亡している。
国連の専門家は先日発表したプレスリリースで、ガザ地区は「ジャーナリストにとって、近年の歴史で最も犠牲が多く危険な紛争地帯となっている」と述べた。
また、「ジャーナリストを狙った攻撃や殺害は戦争犯罪である」と警告し、「ジャーナリストは、国際人道法の下で民間人として保護される権利がある」と強調した。
そして、イスラエル当局に対しては、「ジャーナリストがガザに入るのを許可し、占領下のパレスチナ自治区にいる全ジャーナリストの安全を守るよう」求めた。
現地時間で7日の午後10時頃、イスラエル軍の放った砲弾は、多くの避難家族が身を寄せていたアブ・アカル家の住宅にも命中。この爆撃で、3人の子どもらを含む複数のパレスチナ人が負傷した。
昨年の10月以降、エジプトとの国境に近いタル・アル・スルタン地区には、数千人のパレスチナ人家族が避難してきている。
7日の空爆直後は、アラブニュースの記者によると今年に入って最も冷え込んだ夜だったといい、そんな中、家を失った多くの家族がわずかな所持品とともに避難を余儀なくされたという。
国連の推計では、230万人に上るガザ住民のうち、昨年10月以降、90%が避難民になったとしている。