

ドバイ:2月19日から23日までドバイで開催された29回目の食品見本市Gulfoodでは、再び日本パビリオンがお目見えし、日本から参加した多くの出展団体は、中東地域での商品の普及をめざしてPR合戦を繰り広げた。
日本貿易振興機構(JETRO)が後援したGulfoodの日本パビリオンには、キューピー、オタフクソース、ひかり味噌など25社以上の出展団体の商品が並んだ。
「わたしたちは日本製品の魅力を世界に発信し、日本の生産者と国際市場の間に有意義なつながりを育むことに力を入れています」と、JETROドバイ中東事務所長の中島紳行氏は述べた。「Gulfoodは一貫して、わたしたちが日本食の多様性と高い品質を紹介することを後押ししてくださり、今年も変わらずお力添えをいただきました」
今年とりわけ脚光を浴びたのは、抜群の品質と独自の風味で名高い、日本のシーフードだ。
今年のGulfoodで、JETROは高名なシェフのパヴェル・カザノフスキ氏を日本シーフード・アンバサダーに指名した。カザノフスキ氏はJETROを代表し、Gulfoodのスペシャルイベントであるトップテーブルに登壇し、次なる美食トレンドや卓越した逸品を探求する世界屈指の料理人のひとりとして表彰された。
カザノフスキ氏はさまざまな日本の海産物を紹介し、その多様性と持続可能性を垣間見せるとともに、卓越した品質とバラエティ豊かな調理法を解説した。彼は健康面・栄養面での驚くべきメリットを説明しつつ、いくつもの料理を提供し、また保存、冷凍、解凍のコツも伝授した。
「日本では伝統的で職人芸的な漁獲法が何世代にもわたって受け継がれ、それが日本のシーフードの唯一無二の確固たる特徴に一役買ってきました。日本の魚介類を選ぶことは、持続可能性や責任ある漁獲法へのコミットメントへの支持表明なのです。綿密に管理された水産養殖や、厳格な品質管理によって、どの製品も環境負荷を最小限に抑えています」と、カザノフスキ氏は語った。
「わたしたちは持続可能で高品質なシーフードを国境を越えて提供し、みなさまをグローバルな食の旅へとご案内します」と、中島氏は述べた。
カザノフスキ氏はシェフとしてのキャリアを通じ、和食の豊富な経験を積んできた。彼の専心は和食を再定義し、ドバイにおいて広くアジアの食文化に影響を与えてきた。
「リアルフード、リアルビジネス」をテーマに掲げたGulfood 2024では、アグシア、アルアイン乳業、アメリカーナ、ディルマ、ハイプ・ビバレッジスなどのグローバルブランドが一同に会し、本物志向の食品、素材、調理法を紹介した。
29回目の開催となったドバイの食品見本市Gulfoodでは、190以上の国々の食品・飲料業界関係者が24のホールに勢揃いした。125の国別パビリオンを含む、5500以上の出展団体は、ビジネスにおける確かなつながりを築き、総額数十億ドル規模の商取引やパートナーシップが結ばれた。