• 宮内庁によると、この取り組みは皇室の公務に対する国民の理解を深める計画の一環だという。

東京：日本の皇室は月曜日、連続投稿しインスタグラム・デビューを果たした。引っ込み思案なイメージを払拭し、ソーシャルメディア上で若者にアプローチするのが狙いだ。

宮内庁は、過去3ヶ月間の天皇陛下と皇后陛下のご公務の様子を、写真60枚と動画5本で公開した。同庁は、国民に皇室の公務をよりよく理解してもらいたいと考え、若者の間で人気があるインスタグラムを選んだと述べた。

月曜日の夕方までに、公式アカウント「Kunaicho_jp」のフォロワーは32万人を超えた。最初に公開された写真は、両陛下が22歳の愛子内親王殿下とともにソファに座り、笑顔で元旦を迎えているものだった。その他の投稿には、ブルネイのアルムタデー・ビラ・ブルネイ・ダルサラーム国皇太子夫妻を含む、外国の要人たちと会見する様子も含まれていた。

2月23日のお誕生日のお祝いで、殿下が親しい人々に挨拶する動画は、1日足らずで21,000回以上 の再生回数を記録した。

これまでのところ、画像は家族の公務に限定されており、プライベートの写真は含まれていない。同庁は、他の王室メンバーの活動も追加することを検討していると述べた。

Yoneura Kokiさん（21歳・学生）は、「ご一家が何をされているのかほとんど知らないので、様子を垣 間見れるのはうれしい。少し身近に感じられるのはいいことですね」と語った。

同じく学生のYoshiura Yukinoさんは、愛子内親王殿下に関する投稿が増えるのが楽しみだと語っ た。「愛子さまは私たちと年齢が近く、大学を卒業されたばかりなので、愛子さまの画像を見ることができてとてもうれしいです」と、敬称を “さま “に変え語った。 

日本の王室のソーシャルメディア・デビューは、2009年にイギリスの王室がX（旧ツイッター）に参加してから15年ぶりのことだ。

天皇陛下の父である上皇陛下（2019年に退位）と上皇后陛下は、かつてとても人気があった。しかし現在、皇室のファンの多くは高齢である。

宮内庁関係者は、より多くの人々に皇族とその活動に関心を持ってもらうため、ソーシャルメディアの活用を検討していた。昨年、宮内庁は専門家チームを立ち上げ、ソーシャルメディアが皇室に与える影響を調査した。

天皇陛下の姪である、小室眞子氏の一般人の夫が、姑の経済状況を懸念され、ソーシャルメディアやタブロイド紙で激しい反発を受け、結婚が延期されたことを受けて、同庁は慎重になっていた。また、結婚が世間から十分に祝福されなかったため、持参金の受け取りも拒否された。元内親王は当時、ネット上も含めたメディアからのバッシングで精神的な傷を負ったという。

専門家によれば、ソーシャルメディアは王室と国民との距離を縮め、皇室主導で情報を発信し、虚偽の情報を制御する上で役立つというが、世界最古の皇室がその高貴さを失うことなく友好的になれるのか、あるいはネット上の炎上を回避できるのかという懸念は残る。

このアカウントは誰もフォローせず、一般市民とも交流しない。ユーザーは投稿にコメントすることはできず、「いいね！」ボタンを押すことしかできない。皇室にメッセージを送りたい人は、公式ウェブサイトを使わなければならない。

AP