
ロンドン:パレスチナ・オリンピック委員会(POC)はオリンピック当局に対し、イスラエル人選手のパリ大会への参加を禁止するよう求めた。
テレグラフ紙の報道によると、POC関係者は金曜日、イスラエルのオリンピック選手がイスラエル国防軍兵士を訪問し、柔道選手の一人はミサイルにサインまでしていることを示すとされる証拠をIOCに提出した。
POCのナデル・ジャユシ副事務局長は、イスラエルは「ガザで起きている人権侵害、そしてすべての人の殺害と殺人に全責任を負っている」と述べた。
ジャユシ氏は、ガザでパレスチナ市民に向けて発射されたミサイルにサインしたことが判明した場合、選手たちは 「オリンピック精神 」に則って行動したことにはならないと付け加えた。
イスラエル柔道協会は、選手自身がミサイルにサインしたのではないと声明を発表した。
10月7日にハマス過激派がガザを攻撃し、約1200人が死亡した事件に対するイスラエル軍の報復以来、イスラエル選手をパリ大会から追放しようという声が高まっている。
ガザの保健省によれば、10月以来、イスラエル軍はガザで38,900人以上のパレスチナ人を殺害している。
2月には、フランスの議員たちがIOCにイスラエル選手への制裁を求め、同趣旨の2度目のオンライン署名は64万人を超えた。
スイスのIOC本部前では抗議デモが行われ、パレスチナの当局者もイスラエルFAをFIFAから追放するよう求めている。
IOCが来週開幕する大会からイスラエル選手を追放する可能性は低い、と『テレグラフ』紙は報じている。