
ダマスカス:シリアの防空システムは6日、ダマスカスの南でイスラエルのミサイルを迎撃した。犠牲者が出たという報告はなかった。軍事筋がシリアの国営シリア・アラブ通信(SANA)に語った。
「敵国イスラエルは、占領しているシリアのゴランから、ダマスカスの南の地点を狙って空爆を行った」が、シリアの防空システムがミサイルの大半を迎撃した。軍事筋の話としてSANAが報じた。
「損失は物的損害にとどまった」
首都ダマスカスにいるAFP通信記者は夜に大きな音を聞いた。
先月、イスラエルの地対地ミサイルで、ダマスカス近郊で少なくとも3人のシリア人将校が死亡した。戦争を監視するシリア人権監視団が発表した。
同監視団によると、イスラエルによる空爆は、ダマスカス近郊にあるイランの拠点や兵器庫を標的にしていた。
2011年にシリアで内戦が始まって以来、イスラエルは隣国であるシリアに数百回空爆を行ってきた。標的になったのは政府軍や、イランの支援を受ける連合軍、レバノンのシーア派民兵組織ヒズボラの戦闘員だった。
イスラエルは個々の空爆についてはほとんどコメントしていないが、数百回の空爆を実施したことは認めている。
イスラエル軍は、大敵イランがイスラエルの近くで足場を築くのを防ぐために必要だと、空爆の正当性を主張している。
シリア内戦では約50万人が死亡し、同国の戦前の人口の約半数が住居を追われている。
AFP