
タルトゥス:シリアの沿岸部タルトゥス地域の軍事施設を標的としたイスラエル軍の攻撃は、ここ数年で「最も激しい攻撃」であったと、戦争監視団が月曜日に発表した。
シリア人権監視団は、防空ユニットや地対地ミサイル基地を含む一連の場所を標的として、「イスラエル軍機が攻撃を開始した」と述べた。
英国を拠点とする監視団は、シリア国内の情報源ネットワークに依存している。
この空爆を「2012年の空爆開始以来、シリアの沿岸地域で最も激しい空爆」と呼んでいる。
タルトゥス県にはロシアの海軍基地もあり、イスラム主義勢力が電光石火の攻勢で国土の大部分を占領し、1週間以上前に追放したバッシャール・アサド大統領の同盟である。
AFPの記者は、タルトゥスの丘の上にあるブマルカ村で、道路が粉々になったガラスやローラードアの破片で埋め尽くされているのを見た。
村を囲む木立のオリーブの葉は爆風でなぎ倒され、近くの丘陵からはまだ煙が上がっていた。
住民はAFPに、爆発は真夜中過ぎに始まり、午前6時(日本時間午前3時)近くまで続いたと語った。
「地震のようだった。私の家の窓はすべて吹き飛んだ」と、法律事務所に勤める28歳のイブラヒム・アーメドさんは語った。
清掃作業員たちは、隣の集落への道をふさいでいた倒木をのこぎりで切り倒した。また、ミサイルや砲弾の部品も掃き集めた。谷間では、備蓄された弾薬のポケットが火を噴き、さらに爆音が響いた。
「村は昨夜眠れなかった。子供たちは泣いていました」と、青いトレーナーを着たある中年男性は名乗らなかった。
「ほとんどの人はすでに市街地に向かって家を出ていた」
近くの軍事施設では、丘の中腹に切り取られたアーチ型のコンクリート壕から煙が立ち上り、二次爆発で破片が木々の間に落ちた。
迫撃砲、ロケット弾、ミサイル発射管の壊れた部品が丘の斜面に散乱していた。
監視団によると、12月8日に反体制派がアサド政権を倒して以来、イスラエルによるシリア国内の軍事拠点への空爆は473回にのぼるという。
AFP