パリ：日本のエース、体操の橋本大輝選手は月曜日、パリ大会の団体戦でドラマチックな勝利を収め、おとぎ話のようなエンディングを飾った、 さらに、自然なスポーツマンシップらしい行動で、ソーシャルメディアは賞賛の渦に包まれた。

日本が中国に逆転勝利を収めた翌日、ファンがSNS上に写真やビデオクリップを投稿した。橋本選手が、ライバルである中国のチャン・ボヘン選手の最後の演技のために、人差し指を唇に当て、観衆が静まるようジェスチャーしたのだ。

東京の団体銀メダリストである橋本選手は、鞍馬から落下するというチーム唯一の大きなミスで、日本は大きく遅れをとってしまった。

「チームが負ける可能性もあったのに、あのようなことができるなんて、真のスポーツマンシップの証だ 」と、あるユーザーはXに投稿した。

アンカーの橋本選手の最後の種目直前、中国の選手が演技で失敗したため、流れは一変した。

橋本選手は、鉄棒種目を最後まで完璧にやり遂げ、ベルシー・アリーナの観客の歓声と拍手を聞いたときの感動を、後にこう振り返った。

「着地が完璧でなかったのは残念でしたが、観客が拍手喝采しているのを見て、最高の瞬間だと感じました。演技の前も少し涙ぐんでいて、着地の後は何とも言えない喜びを感じました」と同選手は語った。

それでも22歳の彼は、チャン選手の最後の演技に配慮して、人差し指を唇に当て、観衆が静まるようジェスチャーし、握手とハグをした。

この2人は、水曜日の個人総合優勝の有力候補である。

チャン選手が最後に演技した鉄棒の得点で、日本の優勝は1点以下の差で確定し、中国は苦い銀メダルとなった。

橋本選手と、彼のチームメイトである岡慎之助選手、萱和磨選手、杉野正尭選手、谷川航選手は、メダルセレモニーで、最後にスポーツマンシップらしく人差し指を唇に当てるジェスチャーで締めくくった。

中国とアメリカが、それぞれ銀メダルと銅メダルを獲得した後、日本チームは表彰台から降りて10人の対戦相手と握手を交わした。

ロイター