アレン(米国):元世界チャンピオンの三浦璃来・木原龍一組が、土曜日に開催されたスケートアメリカで優勝し、フィギュアスケートのグランプリシリーズをスタートさせた。
2023年に優勝したものの、昨年の世界選手権では銀メダルに終わったこのペアは、完璧とは言えないものの洗練されたフリースケートを披露し、合計214.23点を獲得した。
ショートプログラム終了時点で7点以上の差をつけてトップに立っていた日本ペアは、三浦がトリプルループで転倒したにもかかわらず、フリーでは最高のスコアを記録した。
ショートプログラムで2位につけたアメリカのエリー・カムとダニー・オシェイは、滑らかに滑り201.73ポイントで2位となり、同国のアリサ・エフィモワとミシャ・ミトロファンは191.51ポイントで3位となった。
世界ジュニア選手権の覇者であるアナスタシア・メテリキナとグルジアのルカ・ベルーラヴァはショートプログラム終了後3位につけていたが、フリーではサイドバイサイドのジャンプやデススパイラルなどミスが散見され、4位に後退した。
男子世界チャンピオンのイリヤ・マリニン(米国)は、土曜日に開催される男子ショートプログラムで、3年連続のスケートアメリカ優勝を目指す。
19歳の彼は、昨シーズンモントリオールで開催された世界選手権で、重力に逆らうような4回転ジャンプを披露し、ライバルたちに20ポイント以上の差をつけて初の世界タイトルを獲得した。
マリンは、ネイサン・チェンが2017年から2020年にかけて4連覇を達成して以来、初の3連覇を達成するスケートアメリカ王者となるべく、異なるタイプの花火を打ち上げるだろう。
国際スケート連盟が最近、競技におけるバック転の長年の禁止措置を解除する決定を下して以来、マリニンは同技を習得し、9月のロンバルディア・トロフィーでは同技を組み入れた。
この要素は公式には採点されないが、減点の対象ではなくなった。
女子フリーでは、世界選手権銀メダリストのイザボー・レヴィト(アメリカ)が首位で土曜日の演技に臨む。チームメイトのブラディー・テネルはショートプログラムで2位につけ、日本の渡辺凜果は3位だった。
土曜日の競技は、イギリス代表のリラ・フィアとルイス・ギブソンが、2連覇中のアイスダンス世界チャンピオンのマディソン・チョックとエヴァン・ベイツを破り、リズムダンスで驚きの首位に立った。
過去2回の世界選手権で4位に入賞しているフィアとギブソンは、83.56点を獲得し、5.68点差でチョックとベイツを上回った。チョックは小さなジャンプの着氷時にベイツの足を踏んでしまい、珍しく転倒する場面があった。
チョックとベイツは、日曜日のフリーでその差を縮め、スケートアメリカで5度目となる優勝記録に並ぶことを狙う。
AFP