福島県会津若松市: タイムスリップして、会津市の町並みに今も響くサムライの息吹を感じてみよう。福島県の中心部に位置する会津は、日本の歴史が生き生きと息づく場所である。
朝靄が立ちこめる古城の敷地から霧が晴れると、高潔さ、規律、不屈の精神が漂い、かつてこの地を定義したサムライの精神が今に生きていることを感じさせる。
会津では、「武士道」は歴史の教科書の中だけに留まるものではない。伝説の武士の足跡をたどる没入型の体験を通して、その精神が生き生きとよみがえる。伝統的な武士の衣装を身にまとい、剣術を学ぶなど、その一瞬一瞬が、古代の時代を垣間見るだけでなく、その理念を体現する機会となる。
サムライの芸術
この体験の中心となるのは、映画『キル・ビル』での殺陣監修で有名な、サムライマスター島口哲朗氏である。
島口氏は、剣術と武士の生き方の精神性や芸術性を融合させた独自のサムライメソッド「剱伎道」を創始した。
そして今、この芸術を会津若松に持ち込み、訪問客が基礎から刀の扱い方を学び、殺陣シーンに参加できる機会を提供している。
会津若松は東京駅からわずか 3 時間半の距離にあり、到着すれば、この街の歴史を巡る旅が待っている。
武家屋敷を探索したり、鶴ヶ城を散策したり、由緒ある土津神社を訪れたりして、この地域に今も息づく豊かな伝統に触れてみてはいかがだろうか。
武士が街を歩き回ることはもはやないが、彼らの生き様への敬意は、今もなお会津の文化と誇りを形作っている。
サムライ体験
サムライの歴史に浸ったら、伝統的な旅館「大川荘」に向かい、そこでサムライ修行が始まる。
広々とした道場で、島口マスターとサムライアーティストたちが、武士になるためのステップを丁寧に指導してくれる。
島口氏本人による特別なパフォーマンスも披露され、これから始まる体験のプレビューを感じることができる。
難しいように見えるかもしれないが、実際は一流の指導により、思っているよりも簡単に体験できる。
体力と集中力を要するが、楽しく、また充実感を味わえるよう工夫されている。
本格的なサムライの衣装を身にまとい、剣術や剣の扱い方を学び、何百年も前の刀を手にすることも出来る。
練習用の刀は安全で安心で、プロのアーティストを敵役とし、サムライムービーの主役のように戦いを演じる場面では、参加者を真のサムライのような気分にさせ、満足感を味わえる。
「この体験の最大の目的は、人々にサムライの歴史やその精神を感じてもらうこと」「来訪者が実際にサムライの生き様を体験できる、まったく新しい学習体験ができます」と、島口氏はアラブニュース・ジャパンに語った。
彼は、「自分は昔のままの武士ではなく、現代のサムライアーティストである」と強調するが、彼が教えることの核には、サムライの伝統と名誉が確かにある。
なぜ会津なのか?
会津若松は剣術を学ぶ機会を提供するだけでなく、生き生きとした歴史の一部に触れる機会でもある。サムライのような生き方を求める人にとって、会津ほどふさわしい場所はない。
島口哲朗氏に会い、師匠たちから学び、何世紀にもわたって日本を形成してきた生き方を体験できる。
高まる日本への関心
アラブニュースが委託した 2019 年の YouGov 調査によると、UAE の回答者の 80%以上が日本への訪問に関心を示し、74%が日本の世界遺産を見学したいと回答した。調査対象者のほぼ半数にあたる 46 パーセントは、日本の伝統芸能を体験することに特に興味を示している。このような体験があれば、日本が世界中の旅行者の想像力を惹きつけ続けるのも当然である。
もしあなたがサムライの暮らしを体験し、何世紀にもわたる歴史に浸り、本物のサムライ・アーティストと稽古をしたいのであれば、会津若松への旅が待っている。