
ダマスカス:アサド政権崩壊後のシリアで、タブーに挑むスタンドアップ・コメディアンたちが復活し、前大統領とその政権を揶揄し、さらにはダマスカスの新たな支配者たちをも試している。
シリアの首都ダマスカスのスタンドアップ・コメディ・シーンで活躍するメルキ・マルディーニも、この新たな自由を受け入れている一人である。
「政権は崩壊した」と彼はステージから宣言した。今月初旬にバシャール・アサドが突然退陣し、同氏の家族による半世紀以上にわたる支配が終焉を迎えたことを指してのことだ。
そのショーを開催したアートギャラリーの観客は静まり返った。
「どうしたんだ?まだ怖いのか?」とマルディーニが言うと、気まずい笑いと拍手が入り混じった。
「私たちは2年間、スタンダップ・コメディを続けてきました。」と29歳の彼は言う。「私たちがこれほど自由に話せる日が来るとは、想像もしていませんでした」
今では、彼のパフォーマンスは「安全な空間」となっていると彼は言う。
「バシャールを除いて、誰にも迷惑をかけずに、私たちは自分の意見を表現することができます」
旧体制下では、選挙やドルに関するジョーク、あるいは大統領の名前を口にするだけでも逮捕されるか、それ以上の処罰を受ける可能性があった。
ステージで観客と雑談していると、マルディーニは一人の男性が精神科医であることを知る。
「新しいシリアの領主だ!」と彼は叫び、50年間の独裁政権の後、人々がこぞってセラピーに駆け込む様子を想像する。
2時間の間、シリア(SyriaとHysteriaの言葉遊び)という集団に属する13人のコメディアン(うち1人は女性)がステージに立ち、個人的な経験談を披露した。逮捕されたこと、どのようにして兵役を逃れたか、どのようにして闇市場でドルを手に入れたか、などである。
「シリアは自由を求めている!」と、ステージに登場したラミ・ジャブルが宣言した。
「これは、秘密警察がいない初めてのショーだ」と彼は冗談を言い、恐れられている諜報員を指して付け加えた。
彼は、2011年3月に「アラブの春」の余波で反政府デモが勃発し、その後残忍な弾圧が続いた際に、「革命の首都」と呼ばれたホムスでの経験を振り返った。
外国企業の営業担当であるジャブルは、シリアに混乱をもたらすために送り込まれた「潜入者」であるという容疑で、さまざまな治安部隊に1か月間拘束され、暴行を受け、テーザー銃で拷問されたことを思い出す。
彼と同じように、シリア全土の芸人たちが、強権政治の下で何十年もシリア人を窒息させてきた同じ恐怖について、自らの体験を語っている。
フセイン・アル・ラウィは、過去の偏執狂的な時代の名残として、自分の住所を決して明かさないと観客に語る。
「私はいつも、彼が戻ってくるのではないかと恐れている」と彼は言う。アサド大統領のことを指してだ。「しかし、より良いシリア、私たち皆のものとなるシリアを願っている」
ショーに出席したアル・ヤフチは、言論の自由が花開いていると指摘する。
「政権が崩壊する前の最後の公演では、規制があった」と、32歳の店員は言う。
「今は規制がなく、誰も誰にも説明する必要がない。誰のことも恐れる必要がない」
シリアの新しい支配者たちでさえもだ。イスラム過激派や元聖戦主義者を含む反体制派のグループが入り混じった多様な集団が、ダマスカスに迅速に侵攻し、アサド政権を転覆させた。
「私たちは13年も14年も革命を経験してきたのに、新しい権力者が『口を閉じていろ』と言うために生きてきたわけではない」とマルディーニは言う。
ステージに立っていないときは歯科医として働くメアリー・オベイド(23歳)は言う。
「私たちは心の中にため込んできたものをすべて吐き出します。それはすべてのシリア人のために行うことなのです」と彼女は言う。
「一人一人が自分の経験を語る。観客は、まるで自分にも同じことが起こったかのように反応する」と彼女は言う。
同国の新しい指導者たちについては、彼女は「彼らが何をするかを見てから判断する」と述べた。
「今は自由を感じている。嫌がらせの対象にならないことを願っている」と彼女は言う。
「私たちは今、一つの時代から別の時代へと移り変わる重要な瞬間に立っている」と彼女は付け加えた。
「今こそ私たちは自由の国となり、あらゆる要求を提示できる。今後はもう二度と恐れることはないだろう」
AFP