
東京:シカゴ・カブスのファンは、2016年にワールドシリーズを制し、107年間続いた優勝争いに終止符を打った時、その役割を短期間で終え、再び追う立場に甘んじることとなった。
彼らは、メジャーリーグのレギュラーシーズン開幕2連戦で、ロサンゼルス・ドジャースと大スター大谷翔平と対戦する東京のホームにいる。
東京ドームでは、ドジャースのファンがカブスのファンを10対1で上回っている。大谷が完売の60~70%を占め、残りをカブスとドジャースが分け合っているのだろう。
カブスのロゴと記念品で埋め尽くされた東京ドーム内のテーマバーに入ったカブスファンのザック・バラバニスさんは、「それがカブスの素晴らしいところなんだ」という。
2016年のワールドシリーズでの逆転優勝を引き合いに出して、「ずっとそうだったような気がする」とバラバニスさんは付け加えた。
カブスのバッティング練習にはよく参加する。しかし、ドジャースのバッティング練習は、何百人ものカメラマン、記者、ビデオジャーナリストが、大谷と彼の2人の日本人チームメイト、山本由伸投手と佐々木朗希投手を張り込んでいる光景だ。
カブスには、今永昇太投手と鈴木誠也打手の2人の日本人選手がいる。しかし、彼らはドジャースではない。
ザックさんの弟アレックス・バラバニスさんは、カブスの白いジャージを着ていた。「彼らがそのペースを維持できるとは思わないが、いずれわかるだろう」
カブスは火曜日にドジャースに第1戦を4-1で落とし、第2戦ではドジャースの23歳の天才、佐々木朗希と対戦した。
カブスのクレイグ・カウンセル監督はシンプルに話した。彼は、非常に注目されている後発組であることは、その領域に付随するものだと言った。
「我々は世界チャンピオンと対戦している。世界で最も有名な選手と対戦しているのです」
「世界チャンピオンになれば、その戦利品を享受できる」
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、さらにシンプルな説明を続けた。
「全体的に見れば、同じ歴史の伝承を共有する球団はまだいくつかあると思う。しかし野球は、その多くが周期的なものであり、ドジャースとしてこの高潮に乗り続けられることが我々の望みである」
「ただ、ショウヘイのせいで、より偏っていると思う。他の日本人選手を悪く言うつもりはない。しかし、ショウヘイはこの方程式の中でもモンスターなんだ」
AP