
東京:藤森そうたくんは日本一ラッキーな10歳児だ。
水曜日の夜、東京ドームの右中間に座っていた彼は、5回に大谷翔平が放ったホームランが、近くにいたファンの手からフィールドに落ちるのを見た。
不運に見えた。
「最初は見逃したかと思った」と彼は言い、その後日本語でインタビューに応じ、少人数の記者団に説明した。
カブスのピート・クロウ・アームストロング中堅手は、ボールをスタンドに投げ返した。
審判団がボールが壁をクリアしたことを確認するためにプレーを見直す中、そうた君がボールを回収し、大谷は今シーズン初ホームランを放った。
ドジャースはカブスを6対3で破り、そうた君の夜は完全に更けていった。大谷を生で見たのは初めてだったという。ドジャースは火曜日にも4対1で勝ち、MLBレギュラーシーズン開幕の東京での2連戦をスイープした。
そうた君は埼玉出身で、東京の北に位置する。青いドジャース・シャツを着て、右手には野球のミットをはめ、小さなリュックから記念のボールを取り出して見せた。
彼は驚きを隠せない様子だったが、とても喜んでいた。
両親は息子の顔を写真に撮らないよう頼み、それ以上の詳細は語りたがらなかった。しかし、ボールの写真はOKだった。
そうた君は記者団に、自分も外野手で小学4年生だと話した。
「本当にびっくりした。信じられなかった。家族の宝物にします」と語った。
AP