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当局への抗議が続くイラン、親政府デモ隊が処刑を求める

ヒジャブを「不適切に」着用したとして拘束されたマフサ・アミニさんが先週死亡したことを受けてデモが広がり、イランは揺さぶられている。デモ隊と当局の衝突では数十人が死亡した。(AFP)
ヒジャブを「不適切に」着用したとして拘束されたマフサ・アミニさんが先週死亡したことを受けてデモが広がり、イランは揺さぶられている。デモ隊と当局の衝突では数十人が死亡した。(AFP)
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24 Sep 2022 01:09:42 GMT9
24 Sep 2022 01:09:42 GMT9
  • 怒りのデモが勃発し、テヘランだけでなくイスファハン、マシュハド、シラーズ、タブリーズなどの主要都市に広がった
  • 一晩中続いた衝突の際に治安部隊がデモ隊に向けて「半重火器」を発射した

テヘラン:ヒジャブを「不適切に」着用したとして逮捕された女性が死亡した事件に端を発した激しいデモが一週間前から続くイランで金曜日、政府に支援されたカウンターデモが国内各地で行われ数千人がヒジャブ支持を唱えた。

ノルウェーのオスロに拠点を置く人権団体「イラン・ヒューマン・ライツ(IHR)」は金曜日、反政府デモの最中に少なくとも50人が治安部隊に殺害されたことを明らかにした。これは、死者数は治安部隊5人を含む17人とした公式発表の3倍以上の人数だ。

IHRによると80の町や都市に広がっているこのデモは、クルド人のマフサ・アミニさん(22)がテヘランで道徳警察により拘束された後に3日間昏睡状態となった末に死亡した事件に端を発している。

イラン当局は取り締まりの一環として、インターネットの使用に厳しい制限を課した。デモ集会を防ぎ、デモ映像の国外流出を防止することが狙いだ。

米国は金曜日、イランにおけるインターネットサービスを拡大するため、同国に対する輸出規制を緩和すると発表した。この数日前、スペースXのオーナーであるイーロン・マスク氏は、同社の通信衛星サービス「スターリンク」をイランで提供するため、対イラン制裁からの免除を要請する意向を表明していた。

ウォーリー・アデエモ財務副長官によると、スペースXはこの新たな措置により「イラン国民が利用できるインターネットサービスの範囲を拡大」することができるという。

金曜日には、政府に支援されたカウンターデモがテヘランのほかアフヴァーズ、イスファハン、コム、タブリーズなどの都市で行われ、数千人が街頭に出てヒジャブや保守的な服装規定への支持を唱えた。

イランのメフル通信は、「本日、陰謀者と宗教への冒涜を非難するイラン国民による偉大なデモが行われた」と報じた。

国営テレビは、テヘラン中心部で行われたヒジャブ支持のデモの様子を放送した。参加者の多くは男性だが、黒いチャドルを着た女性の姿もあった。

アミニさんは、道徳警察に逮捕された後に入院した3日後の9月16日に死亡した。道徳警察は、イランが課す女性の厳格な服装規定の実施強化を担当する部署だ。

アミニさんは拘束中に頭部を殴打されたと活動家は主張しているが、調査を開始したイラン当局はそれを認めていない。

アミニさんの死亡が発表されると怒りのデモが勃発し、テヘランだけでなくイスファハン、マシュハド、シラーズ、タブリーズなどの主要都市に広がった。

オスロを拠点とするクルド系人権団体「ヘンガウ」は金曜日、直近に北部の都市オシュナビーエにおいて一晩中続いた衝突の際に治安部隊がデモ隊に向けて「半重火器」を発射したと主張した。この報告についての独立した確証は得られていない。

近くのバーボルで撮影されオンラインにシェアされた動画には、イランの最高指導者アリー・ハメネイ師の肖像画が描かれた大きな看板にデモ隊が火を放つ様子が映っている。

IHRによると、同団体が発表した死亡者数50人には、木曜日に北部のギラン州の町レズヴァーンシャフルにおいて治安部隊の銃撃によって死亡した6人が含まれており、その他はバーボルとアーモルでの死者だという。

ニューヨークを拠点とする「イラン人権センター(CHRI)」がこれ以前に発表したところでは、死者数は36人となっている。

ソーシャルメディアで拡散した動画には、デモに参加した女性たちが、群衆からの喝采を受けながら、抗議としてヒジャブを脱いで焚火に投げ込んだり、象徴的に自分の髪を切り落とす様子が映っている。

治安部隊によって逮捕された活動家の中には、論争の的となった2009年の選挙の後など近年繰り返し投獄されているマジッド・タバコリ氏もいた。

IRNAの報道によると、デモ隊は治安部隊に向けて投石し、警察車両に火を放ち、反政府スローガンを唱えた。

CHRIは、「ソーシャルメディアにシェアされた動画では、政府は実弾、ペレット銃、催涙ガスで応戦しており、酷く出血しているデモ参加者もいる」と述べた。

イラン当局はインターネットアクセスを制限している。ウェブ監視団体「ネットブロックス」は、この措置はアミニさんの死亡で火がついた怒りのデモが起こる中での「外出禁止令と同様のパターンの遮断」だと分析した。

「オンラインプラットフォームは制限されたままで、多くのユーザーの接続は断続的に途切れ、モバイルインターネットは遮断されている。そのような状況が金曜日で3日目だ」

ソーシャルメディアサービスのインスタグラムとワッツアップへのアクセスは水曜日の夜からブロックされており、金曜日の時点でインターネット接続は大部分が遮断されたままだ。

イランのファールス通信は、この措置は「反革命者がこれらのソーシャルネットワークを通して実行した国家安全に反する行動」への対応だと報じた。

イブラヒム・ライシ大統領は、国連総会への出席のために滞在しているニューヨークで記者会見を行い、「デモと破壊行為は区別されるべきだ」と発言した。

核開発をめぐる制裁を主因とする危機からイラン経済が抜け出せずにいる中、指導部にとって特に敏感な時期に今回の騒乱が勃発した形となった。

AFP

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