

大阪:多眼のマスコット、広大な木造のグランドリング、160の国と地域がそれぞれ自慢の作品を披露し、ロボットと寿司が溢れる:2025年日本万国博覧会が日曜日に大阪で始まった。
万国博覧会は5年ごとに世界各地で開催されている。10月中旬まで開催されるこのイベントについて知っておきたい5つのことを紹介しよう。
数十カ国のパビリオンを囲むように設置された「グランドリング」は、ギネスブックにも認定された世界最大の木造建築物である。
総工費344億円(2億3000万ドル)をかけ、周囲2キロ(1.2マイル)に及ぶこの建造物は、建築家の藤本壮介氏によると団結の象徴であるという。
格子状の梁が傾斜した屋根を支え、最も高い部分で20メートル(65フィート)の高さがあり、ここは「スカイウォーク」としても利用できる。
藤本氏はAFPの取材に対し、持続可能な素材として木材を選んだと語った。
しかし、日本のメディアは、仮設構造物のうち再利用されるのは12.5パーセントにとどまるだろうと伝えている。当初は25パーセントの再利用が計画されていたが、その計画は下方修正された。
2025年国際博覧会のマスコットキャラクター「ミャクミャク」は、赤と青のボディに、笑った口元に5つの目玉があり、赤いしっぽにも目玉が1つある。
イベントの主催者によると、「細胞と水の融合から生まれた謎の生き物」である。
「日光浴がエネルギーの源」であり、時には「元の形を忘れてしまうほど」変幻自在に姿を変えるという。
発表当初は困惑の反応も見られたが、その後、このマスコットは日本のソーシャルメディアユーザーの間で人気となり、ファンアートも登場した。
大阪での万博開催は1970年以来2度目であり、1970年の万博には6400万人が来場し、この数字は2010年の上海万博まで世界記録であった。
1970年の万博では、IMAX方式による初の映画上映が行われ、月面から持ち帰った岩石が展示された。
しかし今回はチケットの売れ行きが伸び悩み、予算が当初の予定より27%も超過していることに地元住民の多くは不満を抱いている。
主催者は全体で2300万枚のチケットを売りたいと考えており、先週の時点で870万枚が販売された。来場者を増やすため、当日券の販売も可能になった。
日本のパビリオンでは、日本の研究者が南極で発見した火星の隕石が一般公開される。
お腹が空いた来場者は、日本最長の回転寿司に立ち寄ってから、最先端ロボット、ドローンショー、幹細胞から培養された「心臓」の鼓動をチェックすることができる。
「アメリカ・ザ・ビューティフル」をテーマにした米国館では、NASAのロケット打ち上げのシミュレーションをLEDスクリーンで再現している。
また、ジャマイカ館ではボブ・マーリーとウサイン・ボルトの等身大の像やボブスレーが展示されている。
ロシアは、ウクライナに侵攻した翌年の2023年に万博に参加しないと発表した。
しかし、ウクライナは、戦争による深刻な財政状況にもかかわらず参加している。この決定は、大阪の知事が「平和を伝える」と述べたものである。
ロシアの侵攻により損傷した電力施設の復旧に使用されたヘルメットなど、18点の展示物を展示する予定であると伝えられている。
AFP