
ロサンゼルス:井上尚弥(日本)は日曜日、ラスベガスで行われたスーパー・バンタム級世界戦でアメリカのラモン・カルデナスを倒し、無敗の王座を保持した。
8ラウンド45秒にレフェリーのトーマス・テイラーが試合を止めた。井上の強烈なパンチの連打にカルデナスはかばうことしかできなかった。
「試合を見れば、僕が打ち合いが好きなことはみんなよくわかると思う」と井上は語った。
井上は第2ラウンド、下馬評を覆す左フックでキャリア2度目のダウンを喫したが、王者はそこからアジャストして攻勢を強めた。
「とても驚いたけど、冷静に自分を取り戻すことができた」と井上は通訳を介して語った。
「1ラウンド目は、かなり距離があったつもりだったけど、2ラウンド目はちょっと緩んでしまった。それからは、二度とあのパンチを食らわないようにした」
”モンスター “のニックネームを持つ32歳の日本人スターは、122ポンド(55.3キロ)級で4度目の防衛に成功した。
この試合は4年ぶりのラスベガスでの対戦となり、井上は2021年以来初めて日本国外で試合を行った。
井上は1月に東京で韓国のキム・イェジュンを4ラウンドでノックアウトしている。
井上は、2019年にフィリピン人のノニト・ドネアに全会一致で判定勝ちして以来、試合で最長12ラウンドを取られておらず、それ以来11戦11勝だった。
29歳のカルデナスは26勝2敗となったが、初の世界タイトルマッチで試合巧者ぶりを発揮した。
井上は「オッズ的にはかなり離れていたが、タフな選手だとわかっていた。ボクシングはそんなに簡単じゃない」と述べた。
カルデナスは2回終了間際に井上を倒した。日本のスターは背後から着地してすぐにヒザをつき、ラウンド終了直前に立ち上がった。
第3ラウンド、井上はジャブで攻めるが、カルデナスはよくディフェンスし、左で再び井上を脅かす。
第4ラウンド、両者はパワフルでパンチの打ち合いとなり、井上は挑戦者をコーナーに追い詰めて猛烈な連打を放つが、カルデナスもこれを逃れて応戦し、会場がどよめく中、一対一の全面勝負となった。
井上は5回、左ローで攻勢を強めたが、ボディパンチを浴びて後退。
第6ラウンド中盤、井上の左ボディがカルデナスを痛めつけ、井上が33発のパワーパンチを放つラウンドを、王者はアメリカ人がカバーするのを尻目に乱打を放ち、切り抜けた。
井上の強烈な右が突き刺さり、7回にはボディへの強烈な左がカルデナスを二転三転させた。
井上の懲罰的な右4連打でカルデナスはコーナーロープによろめきながらしゃがみこみ、井上のノックダウンでラウンド終了のゴングが鳴った。
第8ラウンド、井上の強烈な右ローを受けたカルデナスはよろめきながらロープを背にし、レフェリーのテイラーが両者の間に飛び込んで試合をストップした。
井上は試合が始まる前からライバルたちから注目されていた。
「井上尚弥と戦えば、僕はスターダムにのし上がるだろう」とメキシコの無敵ラファエル・エスピノサは語った。彼はこの試合のアンダーカードでアメリカのエドワード・バスケスを7ラウンドでストップし、27勝0敗とし、世界ボクシング機構フェザー級の王座を守った。
AFP