
パリ:大坂なおみは、今年復調の兆しを見せた全仏オープンに向けて、テニス界の上位に返り咲くための戦いを「楽しんでいる」という。
4度のグランドスラム・チャンピオンの大坂は、2024年大会のある試合で、優勝したイガ・スワテクに対してマッチポイントを逃したが、世界トップ50に返り咲いた。
大坂は、娘の出産のため2023年はプレーしておらず、昨シーズン、プロ・サーキットに復帰した後も安定してプレーすることに苦しんでいた。
過去にうつ病やメンタルヘルスの問題との闘いを公言してきた日本のスターは、自分のテニスを楽しんでいるという。
「もっと時間を楽しんでいると思う。新しい選手が出てくるのを楽しんでいます」と大坂は土曜日にローラン・ギャロスで記者団に語った。
「どうでしょうか。人生の輪のようなものを少し感じるます」
「私にとっては、戻ってきたこと、そして娘と離れて過ごすことを選んだことは、何かを成し遂げようとするためだと思うのです」
「ここに来ても、どんな大会でも、ポジティブなメンタリティを持たずにプレーしても意味がないです」
27歳の大坂は、今月初めにサン・マロで開催されたチャレンジャーの2階級大会に出場し、2021年の全豪オープンで優勝して以来の優勝を飾った。
大坂はまた、マイアミ・オープンとイタリア・オープンでベスト16に進出するなど、大きな大会でも力強いプレーを見せている。
「(サン・マロでプレーすることを)決めること自体が、ちょっと難しかったと思う」
「プレッシャーもありました。負けたくないという気持ちというよりは、頭の片隅に『ここで負けたら、みんなにどう言われるだろう』という思いがあったのです」
「もちろん、テニスの試合をしているときにそんなことを考えてはいけないんですが……。でも、それを乗り越えたんです」
大坂は、1回戦でスペインの第10シード、パウラ・バドサと対戦するローラン・ギャロスへの準備は、土曜日にアンチ・ドーピングの関係者から午前5時にモーニングコールを受けていたことを明かした。
「というのも、去年も朝5:00にアンチ・ドーピング検査官が来て、その検査官は私の血管を見つけることができなかったから」
「しばらく腕に大きなアザがありました。ありがたいことに、同じ女性ではなかった。彼女に陰口は言いいたくないです」
大坂は今年、花をモチーフにした衣装を着ており、ローラン・ギャロスでは桜をテーマにしたシューズを発表した。
「私がデザインしたんです」
と大坂は言った。「ここからだと見えないかもしれないけど、ネイルも桜をテーマにしたんです」
全仏オープンで3回戦を突破したことのない大坂は、月曜か火曜にバドサと初めて対戦する。
「お互いにツアーに参加しているのに、まだ対戦したことがないなんて、ちょっとクレイジーですよね」
「初戦だから緊張すると思うし、初戦はいつも緊張します」
AFP