
ワシントン:4人の国際的な宇宙飛行士クルーが、国際宇宙ステーションでの約5ヶ月の滞在を終え、スペースX社のカプセルで無事に帰還した。
米国のアン・マクレーン、ニコル・エアーズ両宇宙飛行士、日本の大西卓哉宇宙飛行士、ロシアのキリル・ペスコフ宇宙飛行士を乗せた宇宙船は、現地時間午前8時44分(日本時間午前15時34分)にカリフォルニア州沖に着水した。
彼らの帰還は、民間企業との提携によりスペースシャトル時代の後継として創設されたNASAのコマーシャル・クルー・プログラムによる宇宙ステーションへの10回目のクルー交代ミッションの終了を意味する。
億万長者イーロン・マスク氏のスペースX社のドラゴン・カプセルは、金曜日の2215GMTに国際宇宙ステーション(ISS)から切り離された。
17時間かけて地球に帰還したカプセルは、大気圏に再突入する際に減速され、巨大なパラシュートの展開によってさらに減速された。
水しぶきを上げて落下したカプセルは、スペースX社の船によって回収され、船内に吊り上げられた。そのとき初めて、宇宙飛行士たちは数ヶ月ぶりに再び地球の空気を吸うことができた。
クルー10として知られる宇宙飛行士チームは、宇宙ステーションに滞在中、植物の成長や細胞が重力にどのように反応するかを研究するなど、数多くの科学実験を行った。
彼らの3月の宇宙への打ち上げにより、2人のアメリカ人宇宙飛行士は、宇宙ステーションで9ヶ月間予期せず立ち往生していた後、帰還することができた。
2024年6月に打ち上げられたブッチ・ウィルモアとサニ・ウィリアムズは、ボーイング・スターライナー初の有人飛行のテストで、宇宙で8日間過ごすだけのはずだった。
しかし、宇宙船は推進力に問題を起こし、帰還飛行には適さないと判断され、2人は宇宙に取り残された。
NASAは今週、ウィルモアが25年間勤めた米宇宙機関での引退を決めたと発表した。
先週、アメリカの宇宙飛行士ゼナ・カードマンとマイク・フィンク、日本の油井亀美也、ロシアの宇宙飛行士オレグ・プラトノフが、6ヶ月間のミッションのためにISSに搭乗した。
AFP