


東京:声を上げて応援するわけではないが、チアリーダーのユニフォームとポンポンはしっかり身につけたマネキンたち。東京のとあるバーでは、このマネキンたちが、客が陽気に楽しく安全な距離を保つのに一役買っている。
先日、東京では新型コロナウイルス感染拡大防止のため設けられていた制限が緩和され始めた。客足はまだ完全に元通りではないものの、この街の普段の夜の賑わいを頼みにしているバーや飲食店にとっては一息つけたといえる。
「当店は見たところガラガラだったため、もっとワクワクできるようにしたかったんです」と、チアリーダーをテーマにしたバー「Cheers One」のオーナー、船原新さんは言う。このバーは東京の高級街である銀座にあり、男女ともに常連客となっている。
他の安全対策にはフェイスシールドや手袋などがあり、チアリーダーの衣装を着たこのバーのウェイトレスらが着用する。彼女らは求めに応じてカラオケ曲を披露する。フェイスシールドと手袋は客にも提供される。
ウェイトレスのフジイ・チナツさんは、マネキンのおかげで働く環境がより安全になっている、と語る。
「慣れるには少し時間がかかりますが、マネキンたちがここにいてくれることで安心だし、仕事仲間だと思っています」と彼女は言う。
日本では新型コロナウイルスの感染確認者は約 17,000人、死亡者900人以上を記録している。
ロイター