
シャムス・エルメトワリー、ドバイ
食品会社の日清が、国際宇宙ステーション(ISS)の宇宙飛行士たちが食べられる宇宙に優しいカップヌードルで、麺食体験をもう一度定義し直した。
利用可能な選択肢には、シーフード、カレー、チキンラーメン、U.F.O.焼きそば、およびオリジナルのカップヌードルが含まれる。
日清はカレーライス「キーマカレーメシ」と、ハッシュドビーフライス「ハヤシメシ」も提供する。
麺の味は変わらないものの、カップヌードルの調理方法や食べ方は宇宙環境に合わせて調整された。
このカップヌードルにはより太めの麺とスープと共に、通常の100℃の熱湯を必要としない特別なデンプンが使われており、ISSの条件により100℃に満たないお湯でも調理することができる。
調理方法の変更はさておき、宇宙飛行士は従来のカップとは異なるプラスチックの密封パッケージから、直接麺を食べる必要もある。
これは日清の初めての宇宙への旅ではない。同社は2005年にも「スペース・ラム」を開発している。
日清はウェブサイトで、「日清食品と宇宙航空研究開発機構(JAXA)が共同開発した宇宙食ラーメン」は、野口聡一宇宙飛行士と共に「スペースシャトル『ディスカバリー号』に乗って宇宙へ出発する」と述べている。
スペース・ラムは「シンプルな調理方法と長期保存の原則」に従っており、「宇宙環境に適合するための調整が加えられた」と、日清はウェブサイトで言及している。
野口は日本人エンジニアの宇宙飛行士で、2005年7月26日にNASA初のスペースシャトル「飛行再開」ミッションで宇宙に旅立った。
ミッション二日目、野口は宇宙ヌードルを試して感想を述べ、宇宙でインスタントラーメンを食べた最初の宇宙飛行士になった。
日清のウェブサイトによれば、「地球上と同じ味のインスタント麺を食べることができるのは、素晴らしい」と野口は述べたという。
日清は、宇宙におけるカップヌードルの発明全体が、インスタント麺が消費者のニーズを常に満たすことを目指す多目的な製品であることを証明すると説明している。