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野口さん、3度目の宇宙=米民間宇宙船、打ち上げ成功―ケネディ宇宙センター

野口さんの飛行は3回目でISS長期滞在は2回目。(AFP)
野口さんの飛行は3回目でISS長期滞在は2回目。(AFP)
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16 Nov 2020 01:11:51 GMT9
16 Nov 2020 01:11:51 GMT9

約半年間の国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在に臨む野口聡一さん(55)ら4人を乗せた米宇宙船クルードラゴン運用初号機が16日午前9時27分(日本時間)、米フロリダ州・ケネディ宇宙センターからファルコン9ロケットで打ち上げられた。

クルードラゴンは約12分後、ロケットから分離。ISSに向かう軌道に投入され、打ち上げは成功した。17日午後1時ごろ、ISSにドッキングする。

クルードラゴンは米スペースX社が開発した宇宙船で、5月に米国人宇宙飛行士2人を乗せた試験飛行に成功。今回の運用初号機の成功で、民間企業が宇宙開発で重要な役割を担う時代が到来した。

米国人以外の搭乗は野口さんが初めて。操縦には直接関与しないが、飛行中は米国人船長の隣でさまざまなデータを監視し、船長やパイロットを補佐する役割を担う。

野口さんの飛行は3回目でISS長期滞在は2回目。2005年7月の初飛行は米スペースシャトル、2回目の09年12月にはロシアの宇宙船ソユーズでISSに向かっており、日本人では3種類の異なる宇宙船に搭乗する初のケースとなる。

ISS滞在中は日本実験棟「きぼう」などで、さまざまな実験を行う。たんぱく質の結晶成長実験や超小型衛星の放出、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った立体組織の形成実験などを予定。東日本大震災から10年となる来年3月11日には、復興支援への感謝と震災の記憶や教訓を伝えるメッセージをきぼうから発信する。 

◇野口聡一さんの略歴

1965年横浜市生まれ。91年東京大大学院航空学専攻修士課程修了後、石川島播磨重工業(現IHI)入社。96年宇宙飛行士候補に選抜。98年米航空宇宙局(NASA)より搭乗運用技術者(MS)に認定。2005年7月、コロンビア号事故後初となる米スペースシャトルで国際宇宙ステーション(ISS)に向かい、3回の船外活動を実施。09年12月にはロシア・ソユーズ宇宙船に搭乗し、ISSに約5カ月半長期滞在した。

◇クルードラゴンの乗員

【船長】 マイケル・ホプキンス 68年米ミズーリ州生まれ、空軍大佐。09年宇宙飛行士候補に選抜。13年9月~14年3月、国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在。

【パイロット】 ビクター・グローバー 76年米カリフォルニア州生まれ、海軍中佐。13年宇宙飛行士候補に選抜。今回が初飛行。

【ミッションスペシャリスト(MS)1】 野口聡一

【MS2】 シャノン・ウォーカー 65年テキサス州生まれ、物理学者。04年宇宙飛行士候補に選抜。10年6月~11月、ISSに長期滞在。(注)敬称略。

JIJI Press

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