
「しらけ鳥音頭」などのヒット曲や「小松の親分さん」といったギャグで一世を風靡(ふうび)したコメディアンで俳優の小松政夫(こまつ・まさお、本名松崎雅臣=まつざき・まさおみ)さんが7日午前、肝細胞がんのため東京都内の病院で死去した。78歳だった。葬儀は近親者で済ませた。喪主は妻朋子(ともこ)さん。
福岡市に生まれ、高校卒業後、俳優を志して上京。さまざまな職業を経て、1963年にクレージーキャッツのメンバーだった植木等さんの付き人となり、その後、芸能界デビュー。テレビのバラエティー番組「シャボン玉ホリデー」に出演した。
70年代に伊東四朗さんらと共演した「みごろ!たべごろ!笑いごろ!!」や、「笑って!笑って!!60分」で披露した「小松の親分さん」などのギャグで一躍お茶の間の人気者となり、「電線音頭」や「しらけ鳥音頭」などのコミックソングも評判となった。
俳優としても存在感を示し、テレビドラマ「前略おふくろ様」や「北の国から」、映画「駅 STATION」などに出演。イッセー尾形さんとの2人芝居など舞台でも活躍した。2011年には10代目の日本喜劇人協会会長に就任した。
昨年11月にがんにかかっていることが分かり、闘病しながら芸能活動を続けていた。
JIJI Press