

Diana Farah ドバイ
コロナウイルスのパンデミックは世界的に様々な産業に悪影響を与えており、その中でも食品・飲料分野が特に打撃を受けている。
ヨルダンでは、最初にできた茶店の1つで首都アンマンの人気の高いレインボーストリートで11年間営業してきたタートル・グリーンティー・バーが12月24日に閉店する。
同店のオーナー、モハメド・バドランさんは、コロナウイルスのパンデミックが世界各国を襲った3月以降タートル・グリーンティー・バーは苦戦を強いられているとアラブニュース・ジャパンに語った。
「もし一日でも営業停止になれば、飲食店には本当に影響があります。ですから、長期間の営業停止を想像してみてください」と同氏は説明した。
しかしバドラン氏は、同店を売却することを計画しているとして、それは同茶店とタートル・グリーンティー・バーというブランドの終わりではないと述べた。
「タートル・グリーンティー・バーはアンマンとヨルダンで最初の茶店で、高い価値を持っているので、チャンスだと考えました。茶に対する正しい考え方と情熱を持っているかどうかを確認するために、面接を開始する予定です。その人にはブランドを受け継ぎ、拡大していってほしいです」と同氏は話した。
同店は4か国から茶を輸入しており、日本はそのうちの1つだ。バドラン氏は、9年以上前から日本の同じ代理店から抹茶を輸入していたことを説明した。
「抹茶の売り上げはあまりありませんでしたが、3年ほど前に突然、抹茶とその健康効果が話題になりました。多くの人が抹茶を飲んでみることに興味を持っていたので、突然、抹茶の売り上げが信じられないほど増えました」と同氏は話した。
バドラン氏によると、伝統的な日本の抹茶のままで販売するのではなく、抹茶シェイクやラテをメニューに取り入れて創造的なものにしようとしたという。
また、タートル・グリーンティー・バーでは、ヨルダンの地元の好みに合わせた独自のブレンド茶も用意していた。バドラン氏は、地域の味に合わせて作ったお茶が同店のお茶を他にはないものにしたと説明した。
「セージとカルダモンをミックスした『ベドウィン』というブレンドがあります。我々はまた、『アラブの朝食』というブレンドを用意していて、具体的にはパンとフムスを食べながら飲む中東の朝食のためのお茶です」と同店のオーナー/パートナーは話した。
バドラン氏は、同店には高い感情的・社会的価値があることから、ヨルダンの首都に確かに痕跡を残すだろうとしている。
「この店はお茶を飲む場所であるだけでなく、社交の場としての文化的な場所でもありました。多くの人がこの茶店と強い社会的、感情的な結びつきを持っています。多くの人がここでパートナーと出会い、毎日のようにここにいる人もいました」と同氏は付け加えた。
ヨルダンのラーニア王妃も2018年にタートル・グリーンティー・バーを訪れたことがある。
The queen visited us today and the only picture we've got was this! pic.twitter.com/ycNRGcQY10
— Turtle Green (@TurtleGreenTbar) February 28, 2018
バドラン氏は、クリスマスの閉店までの12日間をカウントダウンし、人々が同店を訪れて別れを告げる機会をしっかりと作っていると語った。