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目に見えない絆 – 新型コロナウイルスとの戦いが日本とアラブ諸国の架け橋となる

MENA地域に焦点を当て、日本と比較する際には、どちらの地域からも学ぶことができる教訓を見出すことが重要である。(AFP通信)
MENA地域に焦点を当て、日本と比較する際には、どちらの地域からも学ぶことができる教訓を見出すことが重要である。(AFP通信)
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20 Feb 2021 09:02:25 GMT9
20 Feb 2021 09:02:25 GMT9

ナデル サモウリ 大阪

新型コロナウイルスによるパンデミックの日本やアラブ諸国での対策方法は大きく異なり、日本との関係を強化することで橋渡しができると考える学者もいる。

東京大学大学院博士課程を修了したレバノン人のアヤ・ジャザエルリ氏は、コロナ科で、日本とMENA地域がお互いに何を学ぶことができるのかについて意見を述べた。

ジャザエルリ氏は、アラブ諸国は日本の、国家として共に働く文化を学ぶべきであると述べた。一方、日本は、アラブ諸国の間で発展している絶え間ない交流や流動的な対話から教訓を受けることができる。

「だからこそ、日本との関係を強化し、利益の交換を強化する価値がある」とレバノン大学現代史・日本学教授のハビブ・アル・バダウィ氏は語る。

若者が不足し、急速に高齢化社会へと向かっている日本が必要としている、技術向上への猛烈な情熱を持った人材がアラブ諸国にはたくさんいる。アラブ諸国は日本には少ない天然資源にも豊富で、アラブ諸国には比較的存在しない技術資源と取引できる可能性がある。 

アル・バダウィ氏はまた、「人工知能やAIは、新型コロナウイルスのようなウイルスの追跡、医師や看護師の支援、微細構造の解明、ヒト細胞の同定によるワクチン開発の支援、誤った情報の拡散の阻止など、様々な方法で新型コロナウイルスのようなウイルスとの戦いに役立つ可能性があるが、日本がAI技術に早くから関わっているために比較的その導入に成功している。」

MENA地域に焦点を当て、日本と比較する際には、どちらの地域からも学ぶことができる教訓を見出すことが重要である。

「アラブ諸国のコロナ禍への対策方法は各国で異なる。例えば、アラブ首長国連邦やカタールなどでは、政府はウイルスの拡散を検査し、感染経路の追跡に重点を置いた。両国とも、自国民への大規模なワクチンの提供にも積極的である。日本では、政府は勧告的な非強制的な措置を国民に出しているだけで、PCR検査も非常に限定されていて、拡散の問題全体が不明瞭になっている。」とジャザエルリ氏はアラブニュースジャパンに語った。

さらに、「伝統にこだわる日本の文化とは異なり、アラブ文化の中では何がアラブなのかが非常にわかりにくく、アラブの国は何となく分断されていて、アラブ文化全体というよりも、エジプト文化やアラブ首長国連合の文化、言い換えればアラブの国ごとのアイデンティティーがあり、アラブの国ごとに新型コロナウイルス対策が大きく異なり、一つに収めることが難しい」とジャザエルリ氏は付け加えた。

アル・バダウィ氏は、アラブニュースジャパンの取材に対し、MENA地域の国々は、首長国連邦、クウェート、サウジアラビア、カタール、バーレーン、オマーンのように、突発的なウイルスにうまく対処していて、そのために財政的手段と技術的能力を採用している国と

一方で、ウイルスを過小評価し、それに対処する科学技術を持たなかった他のMENA諸国の2つに区別できる。

後者は、先進国のワクチン開発と生産能力に完全に頼っている。」とアル・バダウィ氏は述べた。

彼は、その原因は科学的な才能の不足ではなく、アラブ諸国で知性を持つ人々の中に、その才能や技術が過小評価されているために、自国で活動することよりも、海外に移転することを選ぶ人が数多くいることを強調し、レバノン人の国外への四散を例として挙げた。

アル・バダウィ氏は最後に、特にコロナ禍がすべての国を一つの戦いに引き込む、目に見えない結びつきとして作用している時に、国際協調の重要性を強調した。

ジャザエルリ氏は、コロナ禍によって、政府や政治の中でどの国にも存在する官僚的・経営的な欠陥が一層明らかになったと結論づける。また、世界がいかに相互につながっていて、目に見えない要因がいかに国境を越えているかを強調した。

 

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