


東京:パンデミックで人々に最も縁のないものの一つが機内食かもしれないが、日本のある航空会社では、駐機中の飛行機で豪華な機内食を食べようとする顧客が集まっている。
フォアグラ、カニのムース、和牛のフィレなどのメニューが、全日空の飛行機の中で540ドルという値段で提供されているのだ。
同航空会社は、水曜日に1日だけ「翼のあるレストラン」を開始したが、需要が急増したため、今後もサービスを拡大していく予定だ。
このレストランでは、国際線のファーストクラスまたはビジネスクラスで通常出される食事が提供され、「乗客」は搭乗券を模したチケットを持って、東京の羽田空港でボーイング777に搭乗する。
同社によると、乗務員のアナウンス付きで、食事は機内の座席で提供されるが、シートベルトの着用は不要とのこと。
ファーストクラスが5万9800円、ビジネスクラスが2万9800円という価格にもかかわらず、需要は旺盛だという。
「このレストランのチケットは1日で完売しました」と広報担当者がAFP通信に語ったように、同社は現在、さらに11の日程を予定している。
航空会社は、新型コロナウイルスによる制限措置が強化されなければ、サービスをさらに延長することも可能だとしている。
この「レストラン」では、顧客が距離を保つために60席のみを使用するなど、ウイルス対策をすでに実施している。
同航空会社は、旅行に飢えた顧客のために、着陸した飛行機の中で食事を提供するアジアで初めての航空会社ではない。
昨年10月、シンガポール航空の駐機中の2機のジェット機の中で、何百人もの旅に飢えた人々が昼食をとり、座りながらで映画を鑑賞した。チケットは最大で642シンガポールドル(470ドル)であった。
世界中の航空会社と同様、ANAもウイルスによる渡航制限の影響を受けている。
1月には、2021年3月までの会計年度の純損失が過去最高の49億ドルになるとの見通しを発表したが、前年は276億円の純利益だった。
ANAホールディングスの9カ月の純損失は3096億円となり、これも過去最高となった。これは、前年同期の864億円の利益から大幅に減少している。
AFP通信