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AFCチャンピオンズリーグのグループステージでサウジアラビアのクラブが復活したことに関する5つの話題

優勝候補の一角であるアル・サッドに3-1で勝利したことで、アル・ナスルのキャンプの雰囲気は大きく向上した。(AFP)
優勝候補の一角であるアル・サッドに3-1で勝利したことで、アル・ナスルのキャンプの雰囲気は大きく向上した。(AFP)
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19 Apr 2021 06:04:20 GMT9
19 Apr 2021 06:04:20 GMT9
  • 第2ラウンドではアル・ヒラルとアル・ナスルが勝利し、アル・アハリは敗戦から立ち直って最初のポイントを獲得した

ジョン・デュアデン 

リヤド: 2試合終了。あと4試合。AFCチャンピオンズリーグのグループステージの形勢が固まってきた。既にいくつかのチームは、大会で存在感を発揮してノックアウトステージに進むためには多くの課題を抱えている。

好調なチームもある。 優勝候補の一角であるアル・サッドに3-1で勝利したことで、アル・ナスルのキャンプを取り巻く雰囲気が大幅に向上した。アル・ヒラルはシャバーブ・アル・アハリに2-0で快勝し、勝ち点3を獲得した。一方、アル・アハリは開幕戦の大敗から立ち直り、アル・ドゥハイルと1-1で引き分けた。

第2ラウンドの試合結果から分かった5つのことをご紹介する。

  1. メネーゼス監督がシャビにコーチング・レッスンを施す

アル・サッドは、アル・ナスルにぶつかるまでは24試合負けなしだった。カタール・スターズリーグを無敗で制し、得失点差はプラス63だった。これ自体で充分にすごいことだが、シーズンがわずか22試合しかないとなると、実に特別なことである。しかし、勝利にふさわしいのはアル・ナスルだった。

アブデラーザク・ハムダラーがペナルティキックで先制ゴールを決めたが、サンティ・カソルラが1時間で同点に戻した。その後サウジアラビアチームの選手たちは、集中力、調子、規律を保ち、フォワードラインの知的な動きとハードワークにより、不安定なカタールチームにカウンターを叩き込んだ。

タイミングの良い2回の交代によって作戦が功を奏し、その後の2つゴールで第2ラウンドの試合の可能性は大きく広がることとなった。

アル・ナスルのマーノ・メネーゼス監督は、選手たちと一緒に活動する時間があまりなかったが、今年初めてアル・サッドを破ったチームということでファンが浮かれるわけにはいかないとしても、この業績を見れば、さらに多くのことが期待されるところである。

  1. アル・ブライクが不調のアル・ヒラルに貢献

開幕戦ではやや期待外れだったアル・ヒラルだが、シャバーブ・アル・アハリとの対戦ではレベルをアップさせた。

前半、外国人スター選手のバフェティンビ・ゴミスとアンドレ・カリージョが見事なゴールを決めて注目を集めたが、モハメド・アル=ブライクも大いに評価に値する。サウジ代表のモハメド・アル=ブライクがこの両者のゴールを生み出した。これは現代の試合において右サイドバックがいかに前に出るべきかを示す完璧な例である。

1つ目は、シャバーブ・アル・アハリのディフェンスの裏に絶妙なクロスが入り、手元のゴミスが至近距離からシュートを決めた。2つ目は、より深い位置からだったが、ちょうどエリア内でペルー代表のカリージョが隙を見つけ、ミスすることなく振り向きざまにシュートした。どちらのゴールも目を奪われるものだったが、ディフェンダーが大きな貢献をしていた。

  1. アル=オワイスとアッ=ソーマがアル・アハリに希望を与えた

7連敗後に1-1の引き分けとなったことで、アル・アハリ・ジッダを取り巻く憂鬱な気分はある程度晴れることだろう。この結果は、それまでの試合を大幅に支配していたアル・ドゥハイルを相手に、最後の数分で奪い返したものだった。

一方、アル・ドゥハイルの選手たちはムハンマド・アル=オワイスを抜く方法が見つけられずに苦労した。ゴールキーパーのアル=オワイスは、目の前に飛んできたあらゆるボールに対処してスコアラインを守り、失点を最小限に抑えた。次から次へと放たれるシュートの中、アル=オワイスはディフレクションをバーの上に弾き出し、ヘディングをゴールポストの足元に巧みに押し付けていた。

このような英雄的な活躍があったからこそ、オマル・アッ=ソーマが最後の間際にゴールを決めることができた。これはディフェンダーのモタズ・ハウサウィからのオーバーヘッドキックのアシストによって実現したものであり、連敗脱出のために切望されていた1点を獲得することとなった。

  1. ストライカーが頭角を表してきた

サウジのどのチームも、今はまだ完全燃焼していないかもしれないが、スターストライカーが全員既に得点していることはファンを喜ばせることになるだろう。

今後アル・ヒラルが記録的な4つ目のタイトルを獲得するためにはゴミスのゴールが必要だが、このフランス人フォワードはハングリーで危険な存在である。

モロッコ出身のハムダラーは2020年大会のスター選手の一人であり、今年はそれほど強力だとは見られていなかったが、スコアシートに載ることは選手本人にとっても監督にとっても大きな安心感につながるだろう。アル・ナスルが困難なグループから抜け出すためにはハムダラーが必要である。

そして、アッ=ソーマだ。今シーズン、このシリア人ストライカーについては多くのことが書かれてきたが、舞台裏で何があったにせよ、2試合で3ゴールを挙げたことが全てを物語っている。アジアで最も優れたストライカーの一人が得点を続けていれば、アル・アハリにもチャンスがある。

  1. 次が大舞台

次の2試合は同じ相手との対戦であり、チームのチャンスが生まれるか失われるかの分かれ目となる。アル・ナスルはイランのフーラードと勝ち点4で並んでいる。リヤドの巨人アル・ナスルがこの2連戦で首位に立つことができれば、次のステージが現実的に見えてくることとなる。

アル・ヒラルはタジキスタンの強豪イスティクロルを相手に非常に厳しい戦いを強いられることとなるだろう。本大会では新顔となるイシュティクロルは堅実なディフェンスにより開幕2試合で4ポイントを獲得している。しかし、アル・ヒラルには強力な戦力があり、グループの主導権を握ることが可能だ。

またアル・アハリにとっては、イラクのアル・ショルタとの試合が2つある。アル・ショルタはグループ内で最弱とされているとはいえ、簡単にはいかないだろう。しかし勝利をつかんで上位に挑戦するには絶好のチャンスである。

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