


エルサレム:「真実の目は決してふさがれることはない」。パレスチナ人ジャーナリストたちが17日、眼帯をつけ、占領されたヨルダン川西岸地区でジャーナリストが負傷した事件を非難する中、抗議する者たちのプラカードにはそう書かれていた。
15日に西岸地区南部のヘブロンに近い村スリフでイスラエル国境警察とパレスチナのデモ隊が衝突した際、ムアズ・アマルネ氏は目を負傷し、それ以来イスラエルの病院に収容されている。
多数のパレスチナ人ジャーナリストが17日、集会を開き、連帯を示すために片目を覆って抗議を行った。
エルサレムのハダッサ病院で治療を受けているアマルネ氏は、イスラエルの砲撃(と彼が考えるもの)で負傷した際、デモ隊とは少し離れたところにいたと言う。
「衝突が始まった後、私は防弾チョッキやプレスマーク、ヘルメットを身につけて脇に立っていました」。このフリーランスのカメラマンは17日、AFPにそのように話した。
「突然、何かが目に当たったのを感じました。ゴム弾か石だと思いました。目に手を当てましたが、何もありませんでした」
「目が見えなくなり、視力が完全に失われました」
病院の医師からは、約2cmの金属片が目を貫通し、その背後の脳付近にとどまっていると言われたという。
病院まで付き添ったいとこのタレクによれば、医師団は金属片を取り出すつもりだったが、右目も傷付けるおそれがあり、また脳内出血の危険性まであったために考えを変えた。
イスラエル警察の広報官はカメラマンを狙ったことを否定し、砲撃は彼の方に「まったく向けられていなかった」と述べた。
「治安部隊はこの地区で、多数の暴徒に直面しながら活動していた。覆面した暴徒もおり、隊員に向かって石を投げ、タイヤに火を放った」。ミッキー・ローゼンフェルド広報官はそう語った。
「暴徒を排除するために部隊がとった手段は命を脅かすようなものではなかった」。
ベツレヘム付近のドハイシャ難民キャンプから来たアマルネ氏は、ジャーナリストとして標的にされたと主張している。
「ジャーナリストを標的にするという不自然で醜い行為がある」と、この2児の父親は言う。
この事件以降、パレスチナ人ジャーナリストたちがキャンペーンを開始し、西岸地区のいくつかの街で抗議活動を行っている。
17日、ベツレヘムでは、街の北部の検問所で座り込んでいたジャーナリストを国境警察が排除した、とAFPのジャーナリストが報告している。
デモ隊は眼帯を装着し、プラカードを高く掲げていた。
催涙ガスの缶が国境警察によって撃ち込まれた、とこのジャーナリストは語った。
パレスチナの保健省によると、7人が軽傷を負った。
現場のジャーナリストによれば、トルカレム市では、約250人のジャーナリストが座り込みに参加して連帯を示した。
アマルネ氏の映像や写真は負傷後すぐに拡散された。左目から流血する彼を運ぼうとするジャーナリストたちの姿が写っている。
パレスチナ・ジャーナリスト・シンジケート(Palestinian Journalists Syndicate)は、今年60人のジャーナリストが実弾を受けたと述べている。ガザ地区では多数派のパレスチナ人だが、この飛び領土では、国境付近で毎週起きる暴力的な抗議活動により、しばしば数十人のデモ隊が負傷している。
AP