
アラブニュース
ロサンゼルス:ロサンゼルスのゲッティ・ヴィラ・ミュージアムは、古代イラクに関する2つの展示で営業を再開する。ルーヴル美術館が企画したメソポタミア全域からの作品と、大英博物館から貸し出されたアッシリアの宮殿のレリーフ(浮き彫り)が展示される。
「新アッシリア王国は紀元前900年頃に勃興し、中東全域を約300年間にわたって支配しました」と美術館のアンティーク担当のシニア・キュレーターであるジェフリー・シュパイヤー氏は解説した。
「アッシュールナツィルパル2世がライオンを狩るレリーフがありますが、狩りは王を讃えるために王たちが好んで行っていた娯楽です。また、戦いのシーンもあります。どちらかというと陰惨なシーン、とても生々しい戦闘のシーンです。紀元前7世紀にイランのエラム人を倒した最も有名な王であるアッシュールバニパルの時代で展示は終わりますが、これには彼の有名なシーンのひとつである宴会の様子が描かれています」
過激派組織ダーイシュがイラクの大部分を占領している間に、イラクの博物館にあるいくつかの彫刻が破壊されたり破損したりした後、これらの彫刻の重要性は高まった。
「イラクに残っている作品は現在保管されています。被害を受けた作品を修復するために彼らはとても良い仕事をしています」とシュパイヤー氏は言う。
ルーヴル美術館のメソポタミア美術品は2021年8月まで、アッシリアのレリーフは2022年まで展示される予定だ。その間、ゲッティ・ヴィラは、南カリフォルニアを旅する人々が古代イラクの文化にふれられることを楽しみにしている。
「ロサンゼルスは、再び観光の地となりました。特に中東からの訪問者を迎えるのを楽しみにしています」とシュパイヤー氏は発言した。