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コロナ先生と歩く

東京、大阪、京都、兵庫の各地域で新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が発令される中、2021年5月7日、東京の新宿駅構内をマスクを着用して歩く人々。(AFP)
東京、大阪、京都、兵庫の各地域で新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が発令される中、2021年5月7日、東京の新宿駅構内をマスクを着用して歩く人々。(AFP)
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28 Jun 2021 05:06:17 GMT9
28 Jun 2021 05:06:17 GMT9

ナデル・ サモウリ

大阪:もはや「新型」ではないコロナウイルスの危機から約1年半が経過し、世界中の人々がそれぞれ特別な経験をしてきた。この一大事件によって、世界全体が一丸となってこの問題に焦点をあてるようになり、つながった。

しかし、衝撃的なものが登場した。それは「コロナ先生」だ。

「先生」という言葉は、日本で使用されている敬称であり、「自分より前からいる人」という意味で、権威のある人として敬われる目上の先輩を指す。

コロナというと、生物学的な不幸の元凶で、人類に多大な負担をかけているというイメージを持つ人が多いかもしれない。そのため、「コロナ先生」は、コロナ禍を不幸な出来事ではなく、メンター、先生として前向きに捉えることを紹介している。これは、状況に支配されるのではなく、心で状況をコントロールする方法であり、これにより一見不公平に見える出来事に対して、健全な視点が得られることが期待されるものである。

東京都で働くさわだよしひと氏は、コロナ禍で直面した苦労についてアラブニュース・ジャパンに語った。新型コロナウイルス以前は需要があったものの、コロナで状況が一変したと語った。

 「新型コロナウイルスの感染拡大により、私の状況は一変しました。2ヶ月ほど前から仕事の依頼が来なくなりました。借金を抱え絶望に陥っただけでなく、家賃などの基本的な経費も払えなくなりました」とさわだ氏は述べた。

しかし、さわだ氏は、コロナ先生が気づかせてくれた、ありふれたものの恵みという教えを掴み損ねたわけではなかった。

「仕事があることは当たり前のことではなく、大きな幸せであるということを実感しました。幸いなことに、数ヵ月後には私の悲しみを見た親切な経営者に雇ってもらえました」とさわだ氏は語った。

またさわだ氏は、日本国民がパンデミックの危機に適切に対応できたのは、「チーム精神と集団意識 」があったからだと述べた。

日本のチーム精神は企業文化にまで浸透しており、日本の労働者は自分の忠誠心の多く会社に捧げ、自分の時間、エネルギー、そして自分の信念を会社に注ぎ込んでいる。

「新型コロナウイルスにより、情報革命の恩恵を受けることができました。古い技術で立ち向かわなければならなかった状況に比べ、はるかにより良く状況を管理できるようになりました。また、人類の進歩により膨大な量の情報共有が可能になりましたし、危機的状況下においても、リモートで仕事をして収入を得ることができるようになりました。今回のコロナ危機は、IT革命の大きさを証明するものでした」とさわだ氏は語った。

しかし、情報革命によって、7月23日に開催が延期された東京オリンピックの実現を取り戻すことはできなかった。

東京オリンピックに参加するため多くの観光客が押し寄せることが予想されていたため、おそらく日本の観光業界は最悪のタイミングで打撃を受けた。残念ながら、旅行業界は継続的なコロナ感染症の波に負けてしまった。

「たびのむし」を運営するフリーランスのツアーガイド、箕浦由莉氏は、発見と体験を大切にしたビジネスを展開している。「たびのむし」という言葉自体が、それを物語っている。

箕浦氏は、コロナ禍での経験をアラブニュース・ジャパンに次のように語った。

「私のビジネスはインバウンド観光が不可能になるにつれ、必然的に全体的な影響を受けました。残念なことに私のビジネスは、他の人々と一緒に野外に出て探検したり、特定の道を案内したり、熱心な旅行者のためにユーモアのセンスを提供することに依存していました。しかし、『むしのたび』は日本国内の外国居住者もターゲットにしており、その活動は継続しています。」

新型コロナウイルスは、企業で働く若い世代が、自分の力を証明し、自分が得るべきだと思うものを求めるための新しい方法を提供してくれた、と箕浦氏は語った。

「旧態依然としたオフィスシステムに立ち向かう斬新な対抗精神を新型コロナウイルスが後押ししたことで、個人的にはこれが日本の就活システムの崩壊につながるのではないかと感じました」と付け加えた。

日本独自の就職活動である「就活」は、大学3年から4年生の特定の時期に行われ、卒業後の企業への就職を確実にするために行われるものである。

「コロナ先生」は、単なる新型コロナウイルスとは対照的に、この危機を教師、先生として捉えるだけでなく、後ろ向きな不幸の元凶ではなく、前向きな変化をもたらす力として前向きに捉えている。

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