
ジェッダ:イスラム協力機構(OIC)の独立常設人権委員会(IPHRC)は、アフガニスタンの人権と人道的状況の進展を入念かつ慎重に監視している。予測される混乱と暴力を未然に防ぐために現行の政情不安による副次的な影響を阻止し、あらゆる状況下で基本的自由と人権を擁護すべく法の支配、民主主義制度、憲法による保護を復活させることが急務である。これはまた、平等主義的なイスラム教の価値観や普遍的な人権基準に沿うものでもある。
委員会はまた、すべての利害関係者に対し、拘留中の戦闘員らを国際人権法、人道法、および我々の崇高な宗教であるイスラム教の教えに沿って人道的に扱うことも含め、すべてのアフガニスタン国民とアフガニスタンに滞在する国際市民らの生命、安全、尊厳の権利が守られるべく必要な措置を取るよう求めた。
委員会はさらに、アフガニスタン人口の半数近くが進行中の新型コロナウイルス第3波の流行と深刻な干ばつに苛まれ、人道支援を切実に必要としていることにも触れ、国際社会に対して可能な限りの支援を呼びかけるとともに、救援活動家や医療従事者が影響を受けている地域や脆弱な人々の元へ自由にアクセスできるようにすることを主張している。
委員会はまた、国連やイスラム協力機構を含む国際社会に対し、アフガニスタンの人々の人権および人道的ニーズを守るために、子供、女性や少女たち、国内難民、障碍者、教育者、メディア、市民社会活動家など、アフガニスタン社会のすべての人々を網羅した開放的な対話を促進しなければならないと提言している。