
ロンドン:木曜日にインディアン・ウェルズでの大会の準決勝進出を決めたオンス・ジャバー選手は、アラブ人選手として初めて世界ランクのトップ10入りを果たすことになりそうだ。これは始まりにすぎない、とチュニジア人の同選手は語った。
現在14位にランクされるジャバー選手は今月開催されたシカゴ・フォール・テニス・クラシックで決勝に進出し、また6月のバーミンガム・クラシックでアラブ人選手として初めてWTAイベントでの優勝を果たしていた。
カリフォルニアの砂漠で木曜日行われた準々決勝で27歳の同選手は12個あったブレークポイントの機会中5つでポイントを取り、エストニアのアネット・コンタベイト選手を7-5、6-3で破った。これで同選手は今年ツアー全選手中最多となる48勝目を挙げたことになる。
「夢が叶ったかのようです。これは16歳だった時からずっと願っていたことですから」とジャバー選手はコメントした。
「トップ10は始まりにすぎません。良いプレーを続けていたので自分でも私はトップ10に値する選手だと思っています。そしてこの地位に値するということをこれからも証明していきたいです」
自身にとってWTA1000初の決勝でスペインのポーラ・バドサ選手と金曜日に対戦するジャバー選手は、自身の出自のためキャリアで多くの障害を乗り越えてきた、と話した。
「私の出身地が原因でスポンサーから拒否されてきましたが、それは不公平です」と語る彼女は「それがなぜなのか理解できませんでしたが受け入れていました。他人に頼らない今の自分がとても誇らしいです」と続けた。
「おそらくみんなが困難なキャリアを積んできたと思います。私のそれが最も難しかったと言いたいのではありません」
「スポンサー、そしてテニスやスポーツ全般に興味が無い人を頼りにしたくはありませんでした。そのことが私に競技を続け目標を達成する勇気を与えてくれ、こうして今私はトップ10入りを果たしたのです」
ロイター