
大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)は9日、顔認証を用いた次世代改札機を報道陣に初公開した。同社の社員約1200人を対象に10日から実証実験を行う。同社は2025年大阪・関西万博前の24年度に全駅で顔認証のチケットレス改札の導入を目指しており、実証実験で課題を見つけ、改良する狙いがある。同社によると鉄道事業者で同様の実証実験を行うのは初めてという。
12月中に実証実験を開始する駅はドーム前千代崎▽森ノ宮▽動物園前▽大国町の4駅で、20年9月まで行う。それぞれに異なる会社の改札機を設置し、機能性などについて比較する。9日はドーム前千代崎駅に設置した改札機が公開された。
事前に顔データを登録した社員が改札機を通ると、改札機に設置したカメラが認識し、データと合致していることを確認して改札ゲートを開けた。担当者は「高齢者、ベビーカーの方が荷物をおろさなくても顔だけで通れるメリットがある。新しい技術を採用しながら環境整備をしたい」と話している。
改札機の協力企業はオムロンソーシアルソリューションズ▽高見沢サイバネティックス▽東芝インフラシステムズ▽日本信号の4社。
JIJI Press