
ラマッラー:パレスチナの救急救命士によると、イスラエル軍は22日、占領下のヨルダン川西岸地区で追跡中の車に乗っていたパレスチナ人1人を射殺した。イスラエル軍は、軍の部隊が車から発砲してきたパレスチナ人1人を銃撃したと発表した。
パレスチナ人がイスラエル人を攻撃した事件は、今回の事件の前にもここ数週間で数件発生している。パレスチナ人もまた、ヨルダン川西岸地区に居住するイスラエル人入植者による攻撃に不満を抱いている。国際社会は同地区への入植を違法と見なしている。
イスラエル軍の発表によると、兵士らは、ユダヤ人入植地プサゴットに近づいたパレスチナ人らを捜索中に、通りがかった車から発砲されたという。
イスラエル軍は、「部隊は銃器で応戦し、銃弾は襲撃者に命中した」と述べ、この事件で負傷した兵士はいなかったと付け加えた。
パレスチナの医療関係者らは、イスラエル軍の部隊は難民キャンプの入り口まで車を追いかけて発砲し、パレスチナ人男性の背中に傷を負わせたと話した。男性は搬送先の病院で死亡が確認されたという。
医療関係者らは、イスラエル軍への攻撃とされる事件に男性が関与したかどうかは分からないと述べた。
この暴力事件の前日にも、パレスチナ人男性1人をイスラエル兵らが射殺していた。イスラエル兵らは男性がヨルダン川西岸地区のメヴォ・ドタン入植地の近くにある軍の検問所に車で突っ込もうとしていたと考えている。
トール・ウェネスランド国連中東和平特使は先週、双方の暴力行為が最近激化していると「警鐘」を鳴らし、事態が「不安定」になっていると述べた。
ロイター