
ラマ・アルハマウィ
リヤド:サウジアラビアカップは、単に世界最高額の競馬というだけではなく、王国の文化を強調し、称えるための国際的プラットフォームにもなっている。
累積賞金3,000万ドルをかけた競争と期待の場である2022年サウジカップは、サウジアラビアの歴史に注目する場でもある。
サウジカップのキュレーターであり、Authenticiteの創設者・CEOでもあるハテム・アル・アキル氏は、「サウジアラビアカップは、サウジアラビアの伝統遺産を紹介する究極のプラットフォームだ」と語った。
ヌーラ・ビント・ファイサル王女とバンダル・ビン・カリド・アル・ファイサル王子は、馬術の世界を通じ、国際舞台でサウジアラビア文化を広めることに尽力してきた。
伝統衣装をドレスコードとして導入するという、サウジアラビアカップの革新的なステップにより、時をさかのぼって同国の豊かなファッション遺産を探求する扉が開かれた。
タマラ アル ガバーニ(ソーシャルメディア・インフルエンサー、デザイナー)
イベントのファッションコンテンツ・キュレーターを務めるアル・アキル氏は、「サウジアラビアカップのポイントは、アラビアとサウジの伝統遺産の重要性を馬術関係者に改めて認識してもらうことだ」と付け加えた。
サウジカップは月曜にリヤドで閉幕した。ムハンマド・ビン・サルマン皇太子は最終レースに出席し、優勝者に2,000万ドルの賞金ポットと金杯を授与した。
ソーシャルメディア・インフルエンサーであり、デザイナーでもあるタマラ アル ガバーニ氏は、このスポーツイベントの2日目に出席し、西ヒジャーズ地域の伝統を披露した。
彼女はアラブニュースに対し、「価値や希少性を考慮すると、本物のデザインというものは非常に見つけにくいものだ」と語った。
彼女は、ファッションデザイナーであるBotheina Ali Hafizが1978年に構想を練り始め、1985年にようやく完成させた、ジェッダのSayedat Al-Hejabのすばらしい衣装を身に着けていた。
アル ガバーニ氏は、「サウジアラビアカップが伝統衣装をドレスコードに導入したことで、我々は全員、この国の豊かなファッション遺産を探求する扉を開き、時をさかのぼって愛と感謝を伝える機会を得た」と述べた。彼女は、このドレスをジェッダから特別に空輸したという。
このイベントに参加した国際デザイナーたちは、サウジアラビア文化と伝統遺産を表現したこのイベントから、どのような刺激を受けたかについて語った。
アメリカのファッションデザイナーであるプラバル・グルン氏は、アラブニュースに対し、「サウジアラビアカップで人々が着ているテキスタイルの色や性質、色のぶつかり合いを見ただけでインスピレーションを得た。職人や刺繍のすばらしい歴史は知っていたが、こんなレベルの作品を目にできるなんて、本当にすごいことだ」と語った。
彼は、王国のファッション業界からは「優雅さと華やかさ」がにじみ出ていると言う。
「この国の女性は、私にインスピレーションを与えてくれる。彼女たちの服装や話し方は、私が今まで出会った中で最も優雅だし、彼女たちの表現はとても詩的だ。」
グルン氏はまた、「私はいつもそういったインスピレーションを作品に取り入れるようにしている。プリントや色彩もそうだ。目にするもの全てが刺激的だ。ここに到着した瞬間、私の携帯電話は写真でいっぱいになった」と付け加えた。
フランスのアルジェリア人映画監督・モデルのファリダ・ケルファや、チュニジア系イタリア人モデルのアフェフ ジュニフェンといったその他のスターたちも、この地域からインスピレーションを受けてデザインされたサウジの衣装を着てこのイベントに登場した。