
リヤド:多言語による汎アラブ日刊紙の代表格であるアラブニュースは、創刊47周年を迎え、今後も世界中の読者にとって重要な声を伝えるプラットフォームであり続けることを約束した。
1975年の創刊以来、リヤドを拠点とする同紙は、サウジアラビアとアラブ世界の国際的な声としての役割を果たしてきた。
2016年9月、アラブニュースはグローバル展開とデジタル変革計画を発表し、デジタルの24時間年中無休プラットフォームとして、数々の賞を獲得したデザインで再出発を果たした。また、印刷版も維持しており、王国内の政府機関、大使館、ビジネスコミュニティにとって重要な英字新聞であり続けている。
2018年には、パキスタン・デジタル版を創刊。続いて2019年10月には、徳仁天皇の即位式に合わせて東京で「アラブニュース・ジャパン」を創刊した。日本語版は、当時の河野太郎防衛大臣と小池百合子東京都知事によって正式に発足された。
2020年には、パンデミックという困難な状況にもかかわらず、アラブニュースはフランス語のデジタル版をZoomウェビナーで配信し、ジブチのイスマイル・オマル・ゲレ大統領が基調講演を行い、サウジアラビアのメディア大臣であるマージド・カサビ氏とフランス大使(当時)であるフランソワ・グイエット氏がその発足式を行った。
アラブニュースは、メインサイトやYouTubeで配信しているハードトーク風のトークショー「Frankly Speaking」など、いくつかのデジタル番組も立ち上げている。この番組には、ハーリド・アル・ファーリハ投資大臣、アフマド・アル・カーテブ観光大臣、ラミア・ビント・マジェド王女、元イラン皇太子レザー・パフラヴィー、ファイザー/BioNTech創設者ウール・シャヒン博士、ビジネス界の大物から逃亡者に転向したカルロス・ゴーン氏、そしてフランスのナタリー・グレ上院議員など、影響力のあるゲストが大勢出演した。
米国では、アラブニュースが 「レイ・ハナニア・ラジオ・ショー」 を立ち上げた。この番組は毎週水曜日、東部標準時の午前8時から午前9時まで、米国アラブラジオ・ネットワークで放送されている。アラブニュースのシカゴ特派員であるレイ・ハナニア氏は毎回、アラブ系アメリカ人にとって重要な問題を論じている。
さらに同紙には、独自の調査研究部門があり、中東での政治的世論調査を行うYouGovと独占的なメディアパートナーシップを結んでいることが特徴である。
アラブニュースは、受賞歴のあるデザインチームで知られ、リニューアル以来75以上の賞を獲得しており、毎月4000万以上のページビューがある。
「我々は、リニューアルやデジタル変革、戦略などについて広く語ることができますが、現実には、これらは目的達成のための手段にすぎません。最終的な目標は世界中の視聴者に質の高いコンテンツを毎日提供することです」と、アラブニュースのファイサル・J・アッバス編集長は語った。
「だからこそ、最も重要なことに焦点を当てるために、記念ビデオを選んだのです。思想家や意思決定者に選ばれる地域のプラットフォームであり続けるという、読者へのコミットメントです」。
さらに、「今日のアラブジャーナリズムの最高のチームであり、拡大する影響力と無限の可能性を持つアラブニュースは、人生は40歳から始まることを示す実例です」と付け加えた。
アラブニュースはサウジリサーチ&メディアグループ(SRMG)の子会社であり、リヤド、ジェッダ、ドバイ、イスラマバード、東京、パリ、ロンドン、米国にオフィスを構えている。