
ニューヨーク:グランドスラム大会で4度の優勝を果たした大坂なおみ選手が、新たなコーチを必要としている。
2020年のシーズン開幕直前に大坂選手とタッグを組み始めたウィム・フィセッテ氏が20日、大坂選手との契約解消をインスタグラムで発表した。
「2019年からなおみを指導し、彼女が今のようなチャンピオンに成長する姿を見ることができたのは光栄なことだった」とフィセッテ氏は書き込んだ。「彼女は新しい世代がゲームに夢中になり、自分が信じるもののために声を上げるよう、刺激を与えてくれた。そしてその旅の一翼を担えたのは本当に素晴らしいことだった」
彼は大坂選手に感謝の言葉を述べ、「幸運を祈り、私の次の章を楽しみにしている」という言葉で締めくくった。
フィセッテ氏は大坂選手を2つの4大大会、2020年全米オープンと2021年全豪オープンで優勝に導いた。
フィセッテ氏はこれまでに、ビクトリア・アザレンカ、キム・クライシュテルス、シモナ・ハレプ、アンゲリク・ケルバーといった選手たちのコーチも務めている。これら4人は大坂選手と同じくグランドスラムの優勝経験者で、女子テニス世界ランキング1位だった時期もある。
日本で生まれて幼少期に家族で米国に移住した24歳の大坂選手は、昨シーズンと今シーズンの大半を棄権し、現在は38位にランクされている。2021年の全仏オープンは精神面での休養を取るために2回戦を前にして棄権し、昨年のウィンブルドン選手権も欠場した。
開会式で聖火台に点火する最終ランナーも務めた東京夏季オリンピックで復帰し、全米オープンでも戦ったが、その後に再び長い休養に入った。
今季は左アキレス腱の負傷を抱え、全仏オープンを1回戦で敗退した後、ウィンブルドン選手権を再び棄権し、ツアーにはまだ復帰できていない。今年最後のグランドスラム大会となる全米オープンは、8月29日にニューヨークで開幕する。
2019年2月、2018年全米オープン優勝に続くトロフィーを全豪オープンで獲得した直後、大坂選手は両トーナメントで支えてくれたコーチのサーシャ・バイン氏との契約を解消した。
その後、ジャーメン・ジェンキンス氏と短期間のタッグを組んだ後、フィセッテ氏が乗り出す前は父親のレオナルド・フランソワ氏がコーチを務めていた。
AP