



アミン・アッバス
アブダビ: アラブ首長国連邦(UAE)で生の食材を使った美味しい和食やデザートを提供する日本食カフェ兼レストラン「Sakura Japan Sweets(サクラ・ジャパン・スイーツ)」が、アブダビの「ザ・ギャレリア・モール(The Galleria Mall)」にある紀伊國屋書店内に新店舗をオープンした。
先週行われた新店舗のオープニングセレモニーには、磯俣秋男駐UAE日本大使、安藤雅巳ジェトロ・ドバイ(中東・北アフリカ)事務所長をはじめとする招待客が出席し、新店舗の開店を祝った。
サクラ・ジャパン・スイーツの創業者兼オーナーの千葉道代さんはアラブニュース・ジャパンの独占取材に対し、アブダビでの新店舗開店について次のように話した。「2011年から2016年まで、アブダビで『花育』(草花に関わる体験を通して、美意識や生命への感謝の気持ちを育む日本の教育法)の講師をしていたので、アブダビにはとても親しみがあります」
千葉さんは続けて、「紀伊國屋書店に出店したのは、休息の場を提供するだけではなく、情報発信の場を提供することもカフェの目標だからです。紀伊國屋書店は情報の発信源であり、また日本企業でもあるので、私の理想と合致しています」と話した。
アブダビに新しいカフェをオープンする際に苦労した点について、千葉さんは次のように話した。「新しいカフェは高級モールの書店の2階にあります。カフェ内での調理は禁止されているため、ラアス・アル・ハイマにある別の店舗にように特別なフードメニュー(麺やカレーなど)を店内で提供することはできないのです」
アブダビでの新しいカフェの特徴について、千葉さんはこう話す。「ドリンクやスイーツはもちろん、期間限定で三輪シェフ特製のランチボックスも提供しています」
「また、日本で人気のある地方の飲み物や食べ物を紹介、販売しています。今回は、福島県の桃100%のジュースと、日本から直輸入している急須(きゅうす)や茶わんで飲む高品質の日本の緑茶を提供しています」と千葉さんは語った。
近い将来の予定について、千葉さんは、「今のところは、スタッフが提供品についてよくわかるようになったら、折り紙や日本語などの日本文化に関するイベントや、ジェトロによる(日本の手作り製品を紹介する)TAKUMIプロジェクトを展開したいと計画しています」とした。