ヘブシ・アル・シャマリ
リヤド:アラブ諸国放送連合会長兼サウジ放送機構(SBA)CEOのムハンマド・ファハド・アル・ハルティ氏は、リヤドで開催される第22回「アラブ・ラジオ・テレビ・フェスティバル」の準備作業が完了したと述べた。
フェスは11月9日から12日までリヤドで開催され、アラブ諸国以外の12カ国を含む30カ国が参加する予定。
ラジオやテレビのネットワーク、制作・配給会社など200のメディア機関から1,000人以上のメディア関係者が参加する見込みだ。
アル・ハルティ氏は、メディア産業の発展は「サウジ・ビジョン2030」の重要な一部となっているため、SBAがこのフェスを開催することになったと述べた。
同氏は、リヤドは「この地域で最も重要なメディア制作産業の中心地」になると強調した。
さらに、「このフェスは、アラブのメディア制作業界の発展を目指して行われるものだ。アラブ世界のリーダーとしてのサウジの重要な役割に根差し、この地域のメディア界の専門的水準の将来像を形作るような明確な特徴を確立するため、今後、数多くの構想やパートナーシップが立ち上がってくるだろう」と続けた。
フェスを統括する委員会の責任者でもあるアル・ハルティ氏によると、本部のあるチュニジア以外では40年以上ぶりに開催されるこのフェスと同時期に、「『メディアの未来』展示会」も開催される。
同氏は、「この展示会は、ラジオやテレビ両方のメディア制作の活性化を図るとともに、国内外のメディアやコンテンツ制作の最新動向に関する有益なアイデア、意見の交換や体験の場を提供することを目的としている」と述べた。
さらに、「フェスは、制作、放送、テレビ・ラジオ運営の企画・開発に関わる多数の有力企業の参加により、今年および今後数年間の最も優れた制作技術のプラットフォームとなる」と説明した。
この種のイベントを開催する意義について、アル・ハルティ氏は、「サウジの観光地、効果的な投資と実りあるビジネス機会の提供のための地域インフラの質的価値、そして、寛容、共存、多様な文化の受容や地域・国際組織との関係強化の重視を軸としたサウジの文化的・社会的変化」を紹介する場にもなると強調した。
今回のフェスでは、映画制作や独立系メディアの仕事に焦点を当てた30以上のワークショップのほか、テレビ・ラジオ制作、スポーツメディア、名声の獲得、映画界への女性の参加に関するテーマについて話し合う円卓会議も行われる。
また、テレビ、ラジオの各コンペティションの受賞者に対する60件以上の表彰も行われる予定。
「フェスティバルのゲストは、首都リヤドで最も美しい時を過ごすことができる。フェスの開催に合わせて、恒例の『リヤド・シーズン』を彩る様々なエンターテインメントや文化活動も行われる」。
アル・ハルティ氏はこのように述べた。