アラブニュース
ドバイ:アルゼンチンの伝説的サッカー選手リオネル・メッシが、12月18日日曜日の夜、湾岸諸国の伝統的なビシュトを着てFIFAワールドカップのトロフィーを掲げるのを、世界中のファンが見守った。
このマントには、インターネット上で各地から賞賛の声が寄せられた。しかし、このマントの意味を理解できなかった方のために、ここでは、なぜこのマントが湾岸諸国やその他の国々で敬意を表すものとみなされているのか、その詳細を説明しよう。
ビシュトは結婚式などの特別な日にしか着用されないが、王族が正式な行事に出席する際に着用するのが一般的である。
ビシュトは、アラビア湾岸諸国、イラク、サウジアラビア以北の国々の政治家、宗教学者、高官の正装として何世紀にもわたって選ばれており、伝統的な流れるようなマントで、着る人を判別する衣装として機能している。大抵は名声や高貴な地位の証とみなされ、だからこそ、ビシュトの仕立て方は代々受け継がれてきた技術なのだ。
ビシュトの素材はウールが一般的で、高価なものではラクダやラマの毛、ヤギの毛が使われる。
袖と襟には、純金や純銀の刺繍が施されている。
価格は最大で9,000ドルにも上る。