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ビシュト:アラブの王族、スタイル、エレガンスの象徴

写真/Shutterstock
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アハサーの伝統的なアルカイサリヤ・スークにあるビシュト店にいるアブドラ・ジャファル・アル・カッタン氏。(写真:AN/Mokhtar Bumouzah)
アハサーの伝統的なアルカイサリヤ・スークにあるビシュト店にいるアブドラ・ジャファル・アル・カッタン氏。(写真:AN/Mokhtar Bumouzah)
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13 Oct 2020 08:10:34 GMT9
13 Oct 2020 08:10:34 GMT9
  • アハサーで最も有名なビシュト製作者の1人であるアブドラ・ジャファル・アル・カッタン(Abdullah Jafar Al-Qattan)氏は、7歳の時にビシュトの製作を始めた

Hala Tashkandi 

アハサー:目を閉じて普通のサウジアラビア人男性の姿を思い浮かべてみると、トーブとビシュトに身を包んだ姿を思い浮かべるだろう。ミシュラとも呼ばれるビシュトは、アラブ世界ではトーブ(足首までの長さのチュニック)の上に着用する男性用のオーバーコートだ。

ビシュトは通常、黒、茶、グレー、ベージュ、白のいずれかで、サウジアラビアの最も伝統的な衣装だ。ビシュトは、最も格式の高い衣装の1つであり、王族、富、儀式と結びつけて考えられている。西洋におけるブラックタイのタキシードと同類のものだ。

ビシュトはサウジアラビアで特に人気があるが、他の湾岸諸国でも着用されている。ビシュトは通常、結婚式などの特別な日に着用される。しかし、王族のメンバーはほとんど常にビシュトを着用している。ビシュトには、他の種類の衣類と同じように、平凡な品質のものもある。ビシュトには一般的に安価なシリアやUAEで作られたものから、アハサーで作られ広く世界で最高と評価されているハサウィ・ビシュトまであるが、衣類の品質は見た目の良し悪しを決める。アハサーで最も有名なビシュト製作者の1人であるアブドラ・ジャファル・アル・カッタン(Abdullah Jafar Al-Qattan)氏は、7歳の時にビシュトの製作を始めた。同氏は、何世代ものビシュト製作者の家系(アル・カッタンという名前は綿の製造業者を意味する)の出身で、ビシュトを愛しているのは父親の影響だという。

「私は父の店で使い走りをしていたのが始まりで、ただ物を取りに行ったり、観察したりしていました。そうするうちに、必要な技術が身につきました」とアル・カッタン氏は振り返った。

アル・カッタン氏はアラブニュースに父親の最も有名な顧客の写真を見せてくれた。写真には、ハリード国王と国王の息子の1人、オマーンのスルタン・カブース国王、バーレーンの数人の首長などが写っていた。「サウジアラビアの王族のどの写真を見ても、彼らがハサウィ・ビシュトを着ていることを保証します」とアル・カッタン氏は話した。

ビシュトを作るのにどれだけの作業が必要なのか、1着のビシュトを手作業で作るのに8人もの人が必要なことに気付いている人はほとんどいないと同氏は言う。

「機械は1日に12着のビシュトを作ることができますが、手作りの場合は1着のビシュトを作るのに15日かかります」と同氏は述べた。

ビシュトが手作りかどうかで価格は変わる。シリアやUAEのビシュトは一般的に安く、200リヤル(50ドル)程度で買える。

一流のハサウィ・ビシュトは、すべて手作りの場合、1万5,000 リヤルにもなる。

長男として、アル・カッタン氏は早くから家業を継承しなければならないことを知っていた。大学に通い、ビシュト製作とは関係のないことを勉強していたが、父が亡くなり、アル・カッタン氏は戻ってきてビシュトの店を引き継いだ。

「これは私の遺産だと思っています。一族が代々これだけの愛情と努力を注いできたので、父の仕事を継続させる必要があったのです」と同氏は語った。

同店はインスタグラム(@m.m.3q)にページを設けており、アル・カッタン氏の作品のサンプルに加えて、一族の有名な顧客の写真を見ることができる。

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