アラブニュース

• UAEのミッションスペシャリスト、スルタン・アル・ネヤディ氏が初の宇宙飛行へ
• 同国は2019年にISSに初の宇宙飛行士を派遣

ドバイ：アラブ初の長期宇宙飛行士ミッションが2月26日に開始すると、ムハンマド・ビン・ラシード宇宙センターが発表した。

ファルコン9ロケットに搭載されたスペースX社の宇宙船「ドラゴン」には、UAE（アラブ首長国連邦）の宇宙飛行士でミッションスペシャリストのスルタン・アル・ネヤディ氏と、NASAの宇宙飛行士2名（ミッションコマンダーのスティーブン・ボーウェン氏とパイロットのウォレン・ホバーグ氏）、ロスコスモスの宇宙飛行士アンドレイ・フェディアエフ氏が搭乗する。

首長国連邦通信社が26日に報じたところによると、NASAのCrew-6ミッション概要のメディアブリーフィングにおいて、打ち上げ時刻や打ち上げ条件など、ミッションに関する主要な情報が発表された。

MBRSCのサレム・フマイド・アル・マリ事務局長は次のように語った。「私たちは、UAE宇宙飛行士プログラムの2度目のミッションと、アル・ネヤディ氏の宇宙への最初のミッションについて話せることを誇りに思います。私たちの有人宇宙プログラムは2017年に始まり、最初の2人の宇宙飛行士、ハッザ・アル・マンスーリ氏とスルタン・アル・ネヤディ氏が選ばれました。2019年にはISS（国際宇宙ステーション）への初ミッションを行い、何十万人もの人々にインパクトを与えました」

また、同氏は次のように付け加えた。「現時点で、アル・ネヤディ氏は非常に優秀な宇宙飛行士であり、同僚のアル・マンスーリ氏とともに、船外活動やISSでの任務に関する訓練など、合計5年間の訓練を受けています。今度のミッションでは、UAEの大学により20以上の科学実験が行われる予定であり、地域全体で多くのアウトリーチ活動が行われています」

アル・ネヤディ氏は次のように述べた。「毎朝起きて、90分で全世界をスキャンできるキューポラのような窓にアクセスできるというのは、素晴らしいことで、文字通りこの世のものとは思えないでしょう。アル・マンスーリ氏の宇宙への旅は、UAE の宇宙における一貫した存在感を示すものでした。私たちの首相は、こうした飛行を継続すると約束し、私たちは今、国際宇宙ステーションへの2度目のミッションについて話しているのです。今回は期間を6か月に引き上げたため、現在は追加の2人の宇宙飛行士が’23年のクラス訓練でしています」

また、「UAEの宇宙飛行士が月面でUAE国旗を肩に担いでいる姿も見てみたいですね」と付け加えた。「UAEは素晴らしい仕事をしています。今後10年間は、国際的な取り組みに倣って宇宙へ行き、探査の限界に挑戦していくことになると思います」