フッサム・アル・メイマン

ディルイーヤ：サウジアラビアがスポーツやアスリートの世界的なハブになりつつある。

26日に「Diriyah Season」の一環で開催されたイベント「The Truth」では、ボクシング界最大のライバルに数えられるジェイク・ポールとトミー・フューリーの待望の試合が行われた。また、メインに次ぐイベントとしてディルイーヤ・アリーナでWBCクルーザー級タイトルマッチが開催され、挑戦者のバドゥ・ジャック・“ザ・リッパー”がイルンガ・マカブに勝利した。

新たにWBCクルーザー級チャンピオンとなったバドゥ・ジャックは、試合後の記者会見で「王国は世界最大のボクシング大国になりつつあり、国内での試合にも注目すべき」とアラブニュースに語った。そして「もしまだ注目が集まっていないのなら、小さな試合や地元の試合も開催すべきだ。対戦カードも増やして、もっとイベントを開くべき」と話した。

チャンピオンは、そうすれば若い地元ボクサーが成功するチャンスが生まれると続けた。そして、いつの日かサウジからボクシングの世界チャンピオンが誕生するだろうと語った。

トミー・フューリーにとって、サウジアラビアでの試合には個人的な感情があったようだ。彼は、リングに上がる前に頭に浮かんだことを思い返した。

「入場前、あのトンネルに一人きりでいた。自分の出身地、マンチェスターのサルフォードのことが頭に浮かんだ。タイソン（・フューリー）は当時最強で、家族の一員だった。昔を振り返ると、俺はまだ小さかったけど、家族写真の中で背が抜きん出ていた。それは記憶の中でもそうだし、写真の中でもそうだ。今夜は俺の夜になると思ったし、世界全体を照らし、勝者になると思っていた」

その瞬間は「俺はここにいる」ことだけが重要だったと語った。そして「この3年間の成果を出すと言ったし、その通りになった」と続けた。

ジェイク・ポールは、兄のローガン・ポールが昨年11月リヤドのMrsool ParkでWWEの「クラウンジュエル」に登場したように、ボクシングのメインイベントに登場した。ポールは、サウジのエネルギーに魅了されたと語った。

「あらゆるスポーツにとって素晴らしい場所であることを証明したし、今夜の観客の入りもすごかった。サウジのこの建物に、本国よりもたくさんのアメリカのスーパースターがいた。だから、サウジはハブになりつつあると思う。ファンが集まるから、イベントを開催するのに本当に素晴らしい場所だ。観客は本当に盛り上がっていた。ブーイングされたけど、全然構わない。ここにいる全員を愛している」