• Zmoulレースを制したのはUAEのハマド・ラーシド・ハマド・ガディア・アルカビーが所有する「ムバー」
• Heilレースは、弟のサイード・ラーシド・ハマド・ガディア・アルカビーが所有する「ファブラカー」が優勝

アラブニュース

アル・ウラー：ラクダレースの最高峰である「アル・ウラー・キャメルカップ」において、アラブ首長国連邦の兄弟が最終日の栄冠を手にした。1頭が賞金750万リヤル（190万ドル）のHeilレースを制し、もう1頭も同じ賞金のZmoulレースで優勝した。

アル・ウラー王立委員会（RCU）の委員長であるムハンマド・ビン・サルマン皇太子の後援のもと、4日間にわたって開催されたこのイベントは、「アル・ウラー・モーメント」の一環としてRCUがサウジ・ラクダレース連盟と共同で企画した。

最終日には、6歳以上の雌ラクダが1周8キロのHailレースに、6歳以上の雄ラクダが1周8キロのZmoulレースに出場した。

Zmoulレースでは、UAEのハマド・ラーシド・ハマド・ガディア・アルカビー氏のラクダ「ムバー」が優勝した一方、Heilレースは「ファブラカー」の活躍により、弟のサイード・ラーシド・ハマド・ガディア・アルカビー氏が制した。

2人の兄であり、家族のラクダレースチームの一員でもあるムハンマド・ラーシド・ガディア・アルカビー氏が代表してコメントを出した。「アル・ウラー・キャメルカップは、ラクダレースの中でも最高の賞金が用意されています。ですが私たちの真の成功は、兄弟とともに時間を過ごしたことであり、兄弟とともにこの王国の美しい土地に滞在したことです。それらをすべて合わせると、その価値ははかりしれません」

「私たちはこの素晴らしい、特別なイベントに絶対に参加しようと思いました。参加するラクダは他の重要なラクダレースで優勝しているため、特別なレースなのです。すべてのラクダが素晴らしい成績を収めています」

「今回の勝利を王国やその指導者たち、素晴らしい国民に捧げます。また、アル・ウラー・キャメルカップの主催者から受けた歓迎や歓待、寛容さにも捧げます。彼らは居心地の良さを提供してくれ、両国の強い絆のおかげでリラックスすることができました」

家族に賞金ポットが贈られたほか、折り紙付きの純銀でつくられた特別なトロフィーと24カラットの金プレートがそれぞれの勝者に贈呈された。

RCUのアムル・アルマダニCEOはこう語る。「最終日は、第1回のアル・ウラー・キャメルカップにふさわしいフィナーレでした。キャメルカップは、アル・ウラーの成長物語の伝統的かつ革新的な部分です」

「アル・ウラー・キャメルカップは、7世紀からサウジアラビアの土地に根付いているラクダレースという伝統スポーツに華やかな敬意を示しました。ラクダレースは娯楽として愛されており、国家的なスポーツの財産です。そして、王国の文化や遺産に刻まれています」

レース最終日の出席者の中には、アカデミー賞俳優のウィル・スミスやグラミー賞受賞歴のある音楽プロデューサー、スウィズ・ビーツもいた。2人は友人同士で、紅海国際映画祭のムハンマド・アル・トゥルキCEOやRCU観光部門責任者のフィリップ・ジョーンズ氏とともに17日のレースを観戦した。

精鋭が出場したレースに加え、伝統的なアートや工芸、ファッション、物販、食事、エンターテイメントが楽しめる「ヘリテージ・ビレッジ」も会場に設置された。

17日夜の閉会式には「Ya Nasiem Al-Lail」「Maghroura」「Montaha Alreqa」などの持ち歌で知られるサウジのスター歌手ラベー・サカーが登場し、聴衆はその歌に酔いしれた。