
月面探査・輸送サービスを手掛ける宇宙ベンチャーのispace(アイスペース)が12日、東証グロース市場に上場した。
国内では人工衛星やロケット開発など宇宙関連の新興企業への期待が高まっており、今回の上場で産業が一段と活発化しそうだ。
同社は2010年設立。昨年12月に月面探査車などを載せた着陸機を打ち上げ、成功すれば民間で世界初となる月面着陸を今月26日に試みる。
公開価格は254円で、12日は買い注文が殺到、初値が付かなかった。上場による調達資金は開発や打ち上げなどの費用に充て、月探査・輸送サービスの商用化を目指す。
各国の月面探査計画での大型受注も見込まれており、数年後の黒字化を目標としている。
袴田武史最高経営責任者(CEO)は「宇宙を中心とした新しい経済圏を作っていくため、株主と一緒にチャレンジしたい」と語った。
時事通信