アミン・アッバス

アブダビ：世界的に偉大な柔術界のスターたちが、柔術において地球上で最も憧れの地、中心地であるアブダビに帰ってきた。

アブダビグランドスラム柔術ワールドツアー2022-2023（ADGS –アブダビ）の最終戦が5月5日から7日にかけて、アラブ首長国連邦のザイードスポーツシティにあるムバダラアリーナで開催された。

世界の柔術スケジュールで最も重要なイベントの1つとされるこの選手権は、本シーズンの1位保持者に総額152万5000ドルという多額な賞金を誇っている。 ADGSは、リオデジャネイロ、マイアミ、シドニー、ロンドンの後、アラブ首長国連邦の首都で今シーズンを終える。

UAE柔術連盟（UAEJJF）とアブダビ柔術プロ（AJP）が共同で開催する同イベントは、世界各地のあらゆるクラブやアカデミーに所属する男女の選手を対象に行われた。この選手権では、キッズおよびユース部門も開催され、初日はマットに、2日目はマスター、3日目はプロが登場した。イベントは、 3日間にわたる参加申し込みが増えるなど圧倒的な反響を呼んだ。

UAEJJF副会長のモハメド・サレム・アル・ダヘリ氏は、「アブダビグランドスラムは世界で最も著名な柔術選手権の1つであり、主要国の首都や都市でラウンドが開催される数少ない大会の1つである。本選手権は、現在のラウンドでアラブ首長国連邦の首都に戻り、世界中のチャンピオンが集まるアブダビの地位をさらに強固なものにするだろう」と述べている。

さらにアル・ダヘリ氏は、「本選手権は、アラブ首長国連邦の選手に世界のトップアスリートと競い合うすばらしい機会を提供し、それによって選手は技術やパフォーマンスを向上させ、将来の地域大会、大陸大会、そして国際大会に備えることができる」と加えた。

アル・ダヘリ氏によると、アラブ首長国連邦の選手たちはアジア選手権で3連覇を達成するなど、近年目覚ましい活躍を見せている。アブダビグランドスラムツアーへの参加と経験は、選手たちのスキルを磨き、主要な国際大会でのパフォーマンスに大きく貢献したと閣下は指摘した。

「アブダビグランドスラムは、1位入賞者に3000ポイントを与えて、名誉あるアブダビ世界柔術アワードの受賞資格が得られるため、AJPの年間スケジュールでも最も重要なイベントの1つと考えられている」とAJPのタリク・アル・バーリ局長は述べた。「本ツアーは、世界中からさまざまなアスリートが集まり、激しい試合を繰り広げ、経験を共有するプラットフォームとしての役割を担っている。柔術は人々を結びつけて、距離を縮めるスポーツ。アブダビは、世界における柔術の中心地としての声価に沿い、世界のアスリートが互いに関わり合い、このスポーツを発展させ、促進するのにぴったりな場を提供するという重要な役割を果たし続ける」

また、ビジョンBJJアカデミーの黒帯で120kg以下のプロ部門に出場しているタシオ・カルネイロは、「アブダビグランドスラムツアーのイベントには必ず参加するようにしており、絶対に外さないようスケジュールを組んでいる。自分自身の目標は、アブダビで可能な限り高いランキングポイントを獲得すること」と言う。

人気アスリートの中では、2021-2022年のランキングをリードするルーカス・プロタシオとジュリア・アウベスがすでに出場権を獲得している。 2022-2023シーズンもこの偉業を成し遂げるべく、ユーリ・ヘンドレックス、ザイード・アルカテエリ、アレクサ・ヤネス、ローズ・エル・シャロウニ、カトリエル・オリベイラ、ウアンデルソン・フェレイラ、チアゴ・マセード、ヒアゴ・ジョージ、イングリッド・アウベス、レオナルド・マリオ、レナト・カルドーゾ、ヤタン・ブエノといった賞を狙うほかの強豪に打ち勝つ必要がある。